ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

ユーザーファースト!でも売上も欲しいよぉ。。。 その間で考え中

この記事は、ユニファAdvent Calendar 2024の19日目の記事です。 adventar.org

こんにちは。ユニファの商品企画部というビジネス部門で、保護者のサービス開発やマーケティングを担当している門岡と申します。

ユニファは、保育施設の業務効率化を目指すICT企業であり、主なユーザーは保育士や園長先生ですが、同時に数十万人の保護者の方々にもご利用いただいています。

私たちビジネス部門の目標は、より多くの保育施設にサービスを導入し、継続利用していただくことです。一方で、保護者の方々が写真関連の商品を購入したいと思えるようなマーケティング施策を展開することも重要なゴールです。

この記事では、その仕事に3年間従事してきた視点と、ユニファに入社する前に、EC関連の会社でサービス開発やマーケティング分野から開発部門とかかわってきた経験から、ユニファの開発部門の特徴と、開発部門とかかわるビジネス部門の担当者がどうあるべきだと思うこと、実際にチャレンジしてきたことについてお話させていただきます。

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第二営業部のあるメンバーのOne more stepが産みだした「ユーザー会」とは?

この記事は、ユニファAdvent Calendar 2024の18日目の記事です。 adventar.org

導入

こんにちは!第二営業部の佐藤文昭です。

第二営業部は、比較的規模の大きなお客さまを担当している営業部ですが、我々ならではの取り組みをひとつご紹介したいなと思い、昨年から始まったお客さま同士の交流会「ユーザー会」についてご紹介させていただきます。

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Slack から AWS CLI を実行して EC2/ECS をスケーリングする

こんにちは、SRE の中村です。
この記事はユニファアドベントカレンダーの17日目の記事です!
Unifa Advent Calendar 2024 - Adventar

はじめに

今日は、年末年始のお休み期間でもスマホ一つで障害対応ができるようになりました、というお話をしていきます。(絶対にしたくはない)
先日、SRE が勤務開始する前に障害が発生し、対応権限のあるメンバーがおらず初動が遅れてしまったことがありました。

そこで、Bot 的なもので AWS リソースの操作ができないかという話になり、Slack から AWS CLI を実行できる環境を構築することになりました。
以下のような構成になります。

リソースと矢印が多く少し見づらくなってしまったのですが、ざっくり以下のようになっています。

  1. Slack から AWS CLI を実行
  2. AWS Chatbot(Slack app) が AWS Chatbot(AWS リソース) に CLI コマンドを渡す
  3. AWS Chatbot が Step Functions を実行
  4. Lambda を実行し Slack に承認可否を求める
  5. 承認結果を API Gateway を介して Lambda に渡し、承認された場合は継続、拒否された場合はそこで終了
  6. 承認された場合は該当リソースをスケーリング
  7. スケーリング結果を Slack に返す

では具体的にどうなっているのかというお話は、要点をかいつまみながら以下に続けます。

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Gem bulletのアラート「Need Counter Cache」の対処法

[Rails] Gem bulletのアラート「Need Counter Cache」の対処法

初めに

こんにちは。ユニファのバックエンドエンジニア、シュウです。

N+1問題を検出するために、多くのRailsアプリケーションでgem bulletが導入されていると思います。弊社のRailsアプリケーションでもgem bulletを利用しています。そんな中、ある日bulletから見慣れない「Need Counter Cache」のアラートに遭遇しました。

今回は最小限の修正でこの「Need Counter Cache」を解消し、効率的にクエリを発行できるようにした方法を紹介したいと思います。

結論から

レコードをカウントする際、#includes#lengthを活用することで、「Need Counter Cache」を解消できる場合があります。もしライトな方法で「Need Counter Cache」の問題を解決したい場合は、まずは#includes#lengthメソッドを試してみても良いと思います。

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バリュー浸透への取組! 新バリューデザイン作成の裏話

こんにちは! 
ユニファでプロダクトデザイナーの砂田です。 ユニファでは、2024年8月に新たなバリュー「Speed Driven」が追加されました。 デザイン課では、このバリューを浸透させるための施策として、バリューデザインのリニューアルをデザイナーの用貝さんと2人で担当しました。

会社のバリューデザインを担当することに対し、ワクワク感と共に大きなプレッシャーも感じましたが、全力で取り組みました。 今回は、その中でのプロセスや意識した点をご紹介したいと思います!

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AuroraDSQLとPostgreSQLを比べながらさわってみた

この記事は、ユニファAdvent Calendar 2024の14日目の記事です。

Unifa Advent Calendar 2024 - Adventar

AWS re:Invent 2024で、PostgreSQL互換の分散データベース DSQLのプレビュー版が発表されましたね。

aws.amazon.com

公式サイトの特徴によると

  • 事実上無制限にスケール
  • マルチリージョンのどこからでも書き込める
  • 99.999%の高可用性
  • フルマネージドでアップデートも自動

という、PostgreSQLでの運用課題に直面した時に夢にみたようなサービスが発表されました。

その一方で、Sequencesなど馴染みのある機能に非互換があるので、実務で使う場合は違いを意識する必要がありそうです。

現在、プレビュー版がオハイオとバージニア北部のリージョンで利用可能なので、気になったところを実際に少し使ってみた感想をまとめました。

注) AuroraDSQLは2024年12月の執筆現在はプレビュー版のプロダクトとなります。

大きく機能が変わる場合もあるので、ご留意の上読み進めていただければと思います。

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データと共に顧客の成功を支援する、ルクミーカスタマーサクセスの挑戦

この記事は、ユニファAdvent Calendar 2024の13日目の記事です。 adventar.org

こんにちは。第一営業部カスタマーサクセスの熊坂です。

突然ですが、カスタマーサクセスと聞いて皆さんはどんな仕事を思い浮かべますか?SaaS業界に馴染みのない方の中には、初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。

カスタマーサクセスってなんだろう。

私がその名前を初めて聞いたのは、もう7,8年ほど前になるでしょうか。

前々職で、カスタマーサクセス部なるものが新設された時、真っ先に思ったのは「なにそれ、胡散臭い!」でした。恥ずかしながらその時はそれがSaaS界隈のトレンドとはつゆ知らず…。

だって「顧客の成功」ですよ?サポート部門や営業と違って一体何をする部署なのか謎ですし、「成功」の定義も曖昧です。

その時の私は顧客とは直接接点のない部署で長らく仕事をしていたたため、その後の転職で2回もカスタマーサクセス(以下CS)の立ち上げに携わるとは思ってもいませんでした。(ユニファは3社目)人生は何が起こるか分かりません。

そのCS、いざ身を投じてみると、奥が深くてめちゃくちゃ面白くて、大変でした。

他の部門と違って業務内容が職種名に直結していないため、ぶっちゃけ何でもあり。「顧客のため」と言えば無限に業務を増やせます。 その結果単なる御用聞きになってしまい、前職では本来の目的を見失いかけたこともありました。

顧客の数が多いユニファならではの葛藤

その前職は新製品をローンチしたばかり。顧客も数社(toB)だったため、それでもまだなんとかなったのかもしれません。

対してユニファの顧客(施設数)はありがたいことに第一営業部管轄だけでも数千規模。保育施設で働く先生たちにできるだけ丁寧なフォローをしたいけど、全ての顧客とCSメンバーがコンタクトを取るのは現実的ではありません。

そんなCSの現在のミッションは以下の通り。

  • 新規顧客へのルクミー導入支援
  • 既存顧客への利用促進およびクロスセル
  • 解約阻止

これらを限られた人数のCSチームでどう実現するのか?超難題です。

CS活動の生命線「ヘルススコア」

今でも日々試行錯誤の連続ですが、そのCSの業務を支えてくれているのがヘルススコアです。

その名の通り、顧客の健康状態を表すように、ルクミーの利活用状況を数値化したもので、この数値が高ければ高いほど、顧客の満足度が高い(=成功している)と見ることができます。

ルクミーは多くのプロダクトを提供していますが、そのプロダクトごとにヘルススコアを週次で点数化し、4週間移動平均をグラフ化。顧客の過去と直近の利用状況がダッシュボードで一目で把握できるようになっています。

またそれ以外にも、利用開始、オンボーディング完了、利用週数など、様々な指標を設け、適切なモニタリングができるように設計されています。(現在は開発部に統合されたもとデータインフラチームの皆さんに感謝です。)

ダッシュボード(サンプル)。グラフでその顧客のヘルススコアの推移が見られます。

ヘルススコアの活用

もちろん数値だけで顧客のすべてを把握できるわけではありませんが、いきなりヘルススコアが下がった顧客に電話をしてみると、「担当が変わって使い方が分からなくなってしまった」なんてことが発生していたりするので、侮れません。

またコンタクトをとる際も、その顧客の利用状況を見て「ドキュメンテーションをたくさん活用いただき、嬉しいです!最近リリースされたベータ版の機能はもうお試しいただけましたか?」といったように、その顧客に合わせた案内をすることができます。

そうすると「その機能ずっと待ってたんだよね!ありがとう。」と、感謝されることも多く、日々のモチベーションに繋がっています。

厳しい意見をいただくこともありますが、能動的なフォローを行う中で顧客からのフィードバックを直接受けることができるのは、CSとしての醍醐味です。

目指すはデータ×テック=カスタマーサクセス!

そんな有用なヘルススコアですが、まだまだ数値とにらめっこしながら人力で判断をしている部分も多く、データドリブンで効率的な動きができているかというと、決してそうとは言えません。

世の中はAI全盛期を迎えようとしています。今後はAIが変動する数値を見ながら次のアクションをサジェストしてくれるようになるのでは!?と、期待をしていますが、そんな未来が訪れるまで、しばらくの間はCSメンバーの経験と勘×データの活用が重要になると考えています。

対人による顧客支援も全力で行いつつ、我々でフォローしきれない範囲のサービスについてはテックで解決できることがまだまだあるはずです。

そう信じて、今年は個人的にSQLの勉強を行い、ヘルススコアに限らずデータベースから顧客の様々なデータにアクセス・抽出できるようにスキルを身につけました。

ただ、それだけではまだ最初の一歩を踏み出せたにすぎません。来年はそのデータの活用の幅を広げ、かつシステムの力も借りながら一人でも多くの顧客にサクセスを届けるべく、次のステップを目指したいと思っています。

はじめは胡散臭いと思っていたCSという名前も、定義が曖昧だからこそ、業務の内容に囚われることなく様々なことにチャレンジできる、可能性に満ちた職種だと思うようになりました。ルクミーCSの進化に乞うご期待です!


ユニファの開発チームでのプロダクト開発にご興味を持って頂けましたら、ぜひ募集要項をご覧ください! jobs.unifa-e.com