この記事はユニファ開発者ブログ Advent Calendar 2021 の 7 日目の記事となります。 adventar.org
こんにちは、プロダクトエンジニアリング部の田中です。
今回は、1on1 で約 2 年半使用している事前面談シートの振り返りをしてみます。
私が所属しているプロダクトエンジニアリング部では定期的に 1on1 が実施されています。 頻度と時間は各々で調整可能で、私は 2 週間に 1 回、30 分の間隔で上司にお願いしています。
元々は 1on1 を受けるにあたり特に用意も何もせず手ぶらで臨んでいたのですが、終了後に時折「あっこれ言い忘れた」ということがあり、良くないなと感じていました。 そんな折、以下のブログ記事を拝見し、それ以来こちらの事前面談シートを使わせていただきまして(ありがとうございます)、シートに記載し、上司に共有した上で 1on1 の時間を迎えるようにしました。
## 困っていること・気になっていること - 自分の困りごとや、チーム・会社・技術グループなどで気になっていることを相談 - 前回困りごと解決してなければどうぞ ## 最近やった中でうまくいったなと思ったタスク - 小さなことでもなんでも良いです - 面談で掘り下げていきましょう ## エンジニア目標振り返り - 定期的に目標を振り返る ## 話したいことなんでも - なんでも雑談 ## 最近やったことリスト - 自分の振り返りのためや、メンターがあとでみるために使います ## 1on1後にやるアクション - 1on1中に何か決まったら、ここに書いていく
運用と方針
1on1 実施前に、前回から今回までの差分を Google ドキュメントに、先頭ページに継ぎ足して記載する運用です。 いま末尾のページを見ると日付が 2019-04-02 でしたので、約 2 年半ほど使っています。
方針としては、しっかりとしたドキュメントで文章を書くというよりも、あまり気負わずに、箇条書きベースで書き残しています。 日々の業務の中でメモとして書いたり、1on1 直前に自分のメモファイルを眺めて書き写したりと、事前面談シート自体にコストをかけすぎないように心がけています(その分話す内容を頭の中でまとめていますが)。
良かったこと
- 1on1 で言いたいこと(主に困りごと)を忘れなかった
- 通常業務とは別の、突発作業や時間のかかるタスクを成果として書き残せた
- 日常の「これ誰かに言いたかったやつ」を雑談として消化できた
- 隔月のプロジェクト目標の振り返りに、このシートが割と役に立った
- 日付で区切って、自分の業務成果が溜まって見えるのは、働いている実感を持てた
- 脈絡なく文字を目で追っている方が、なんとなく話しやすい感じ
いまひとつだったこと
- 「エンジニア目標振り返り」に会社全体で行っている隔月の目標を載せているが、それについて話す内容が少ない(目標が曖昧なのかもしれない)
- 「1on1後にやるアクション」を役に立たせるにはもう少し意識の改革が必要みたい
雑談項目抜粋
いま見ると何かおもしろかったのでここにも書いておきます。
* 丁寧な生活 * 創味のやきにくのたれはおいしい * Tech Night のやつ早く作らないといけないという気持ちだけはある * 動画コーデックの H.266 * SEKIRO おもしろいです * 初めてほうれん草をゆでました
まとめ
1on1 事前面談シートを使用することで、言っておきたいことを忘れずに伝えられるようになりました。 目標についてはプロジェクトの目標も個人の目標もふわっとしているので、隔月の振り返りのタイミングだけで良いのかもしれません。 いまのところ不具合も感じていないので、しばらくは同じ運用を続けていこうと思います。
1on1 の上司よりひとこと
担当している田渕です。
我々のプロダクトエンジニアリング部では、上司とメンバーの1 on 1を基本ルール週に一回で実施していますが、メンバーの仕事の進めやすさだったり、その時の業務の過密状況などを考慮してメンバーごとにやっていることが少しずつ違っています。 今回、田中さんに記載いただいたものは、ご本人も記載している通りご本人からの提案があり運用を開始したものですが、もう運用を初めて二年半も経ったのだなーと感慨深く思います。 (当時は色々な意味で手探りでしたので。。。)
田中さんとの1 on 1の中では比較的明確に現状の業務での課題などが文字にされていることもあって、そういったものの共有の抜け漏れが無くなったことで私からの後続アクション・状況の改善に繋がった事例は幾つもありました。 時にはプライベートの趣味の話などで盛り上がることもあり、私も毎回楽しくやらせて頂いております。 1 on 1のやり方に関しては巷に書籍も多数あり、内容や頻度も会社ややる人によってまちまちだと思いますが、私個人としては、人それぞれに適したやり方・ペースがあり、それらを上手く選択できるのが一番だと考えています。 そういう意味では、田中さんはご自身に適したやり方を見つけていらして運用できていることが素晴らしいと思います。
メンバーも増え、上司と部下の間でゆっくり時間をとってお話し出来る時間も限られてくる中で、皆さんと週に一回(あるいは二週に一回)お話し出来る時間は業務のことだけでなく、皆さんの体調や気持ち、プライベートの状態などを確認できる大切な場だと思い、特にこの二年弱のコロナの状況下では一層有り難くお時間を頂いております。