ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

「学び方」のすゝめ 〜SpeedDrivenな、インプット方法〜 【後編】

この記事はユニファアドベントカレンダーの23日目の記事です!
adventar.org


前回までのあらすじ

本編を読みたい方は、目次からどうぞ!

高田は、オンボーディングを「受動的に学習」して進めていった。

だが、「教えられたことが、何にも覚えていない」という失態を犯す!

置かれている状況に絶望しながらも、天啓の如く一筋の光明を見出した!!

あるソフトスキルを使用した学習法」とは!?

高田流マンダラノート」とは!?



果たして、業務に必要な知識をインプット出来るのか!?





後編、スタートです♪





「高田流マンダラノート」って、何なん?

ここで、「あるソフトスキルを使用した学習法」について書いていきます。
それは、

  1. SQ3R法(メタ認知によるテキスト学習法)
  2. KWLチャート

です。

SQ3R法(メタ認知によるテキスト学習法)って?

ja.wikipedia.org

アメリカの教育心理学者フランシス・P・ロビンソン教授が考案した学習法で、次の「5つ」の段階に分けて学習する方法のことを言います。

  1. Summary:章の見出しや、まとめにざっと目を通して要点を把握する
  2. Question:学ぼうとする内容に関連した質問を考える
  3. Read:質問の答えを探すように、読む(章ごとに読む)
  4. Recite:読んでから、自分で設問した問い(質問)に自分の言葉で答える
  5. Review:答えた内容が、首尾一貫した内容になっているか確かめる

「高田流マンダラノート」では、上記を以下のように記載していきます。

Q1(Recite & Review1) Q2(Recite & Review2) Q3(Recite & Review3)
Q4(Recite & Review4) "Summary" Q5(Recite & Review5)
Q6(Recite & Review6) Q7(Recite & Review7) Q8(Recite & Review8)

実際のノートは、こちら。(高田が実際に、本を読む時に書いたノート)

SQ3R法_書き方

SQ3R法_ノート例
※字が汚くて、スミマセン。

とまぁ↑の画像のように、ノートの見開き1ページ全体に、3x3の9個のマス目を作り、

  • 中央に「Summary」を書く
  • Question」をその周りの8マスに、書いていく
  • 本、テキストなどのインプット資料を読むReadする

そしてここで、重要なのは、

  • 読んでから、「インプット資料は見ずに、思い出しながら質問の答えを書いていく。自分の言葉で、書いていく(Reciteする)」

思い出せなかったら、書く手を止めて「再度読んでから、思い出しながら答えを書いて」いきます。

決して「読みながら、見ながら書く」ことは、絶対にしないでください

SQ3R法による学習法の効果が、なくなります。

間違っても良いので、とにかく覚えている範囲で自分の言葉で、書いてください。

そして最後に、

  • 答えた内容が、合っているか確認する。間違ったり不足していたりしている場合は、赤ペンを入れて訂正・追記していく(Reviewする)

ここも結構重要だったりします。

合っていればそのまま。訂正や追記が必要なら、赤ペンでガシガシ書き込んでください

とにかく、ここでたくさん間違えて、訂正しまくってください。

その失敗は、「経験」となり記憶に定着するはずです。

と、このように、”総ざらい”するときに、上記のやり方でアウトプットしていきました。

KWLチャートって?

ja.wikipedia.org

もうひとつのほうは、アメリカの教育学者ドナ・オーグル氏が1986年に考案した教育法の一つです。

  • K(What I Know):知っていること
  • W(What I Want):知りたいこと
  • L(What I Learned):学んだこと

それぞれ3つを、書いていくのですが、

  • K」と「W」はインプットする前に

  • L」はインプットした後に それぞれ、書いていきます。

そうすると、

  1. 自分が持っている知識の「現状」を知り、

  2. これから学ぼうとする「目的」を見据えて、

  3. 学んだ後の「成果」を出すこと

によって、これから学ぶ内容を明確にして、インプットを効果的に読むことが可能になっていきます。

高田の場合は、先程のSQ3R法の「Summary」を書いた後に「K」「W」「L」を書いて学習しています。
(もちろん、「K」「W」を先に、「L」を最後に書いてます)

そうすることで、目的のトピックに集中して学習することができるからです。


自分で問う → 答える → 問う → 答える...

ここまでの手順を、まとめると、


  1. これから学ぶことの概要」を書く(Summary)
  2. 「K」(知っていること)を書く
  3. 「W」(知りたいこと)を書く
  4. 学ぶことに関連する質問」を、8つ書く(Question)
  5. 質問の答えを探すように、インプット資料を読む(Read)
  6. 自身で書いた8つの質問に、「インプット内容を思い出しながら、自分の言葉で答えを書く(Recite)」
  7. 答えた内容が合っているか、確認する(Review)
  8. 間違っていたり内容が足りない場合は、修正・追記する(Review)
  9. 「L」(学んだこと)を、書く



に、なります

上記の方法で、テキストファイルに書いたり、コンフルに書いたりして、学習してきました。
ときには、実機を使って確かめてからアウトプットしたり、5W1Hの要素に分解して情報を整理したりと、色々とやってみました。

で、どうだった?

結論から言うと、SQ3R法とKWLチャートのお陰で、「必要な業務知識を、SpeedDrivenにインプットする」ようになりました!

具体的にいうと、


  • 仕様書や関連するドキュメントなど、具体的に掲載しているものに対して、情報を選定して整理がスムーズに出来るようになった

  • シーケンス図やマインドマップなど、抽象的に表すことに対して、情報整理がある程度出来ているため、迷ったりこんがらがることなくアウトプット出来るようになった

  • 定例などで、質問や意見出しする際に「質問内容の確度を高く発言」出来るようになった(特に、品質保証の技術体系 × プロダクトの仕様から)

  • 他の情報とくっつけて考える(質問を考えて、答える)ことによって、新たな発見を見いだせるようになった(QA = 品質保証の観点から)

  • 記憶力が向上した!(気がする)




すると、どうでしょう。

だんだん、「オンボーディングを楽しんでいる自分」がいて、考えることを楽しみながら学ぶことで「アウトプットする量」も増え、その内容を逐次上長に提出し、フィードバックしながら「アウトプットの確度を高める」ことで理解度を高めることが出来ました!

おわりに

まだまだ、学ぶことはたくさんあります。

ただ、その量に物怖じせず、むしろ「成長の伸びしろが、これだけあるのか!」と思うと、ちょっとワクワクしてきます。

また、QAエンジニアの視点から見てみると「テストプロセス全体の活動」に応用できるものであるとも、考えています。

ちなみに、前職の時からテスト設計の場で、実はこの「SQ3R法とKWLチャート」を使ってたりします。

そのおかげといってはなんですが、テスト設計が上達したり、JSTQBのFL取得が出来ました。

※例示でアップした画像は、資格勉強の時のものを掲載してます。

最後に、弊社社長がCEOトークで語った「SpeedDrivenの具体的なWording」を掲載して、今回の記事を締めたいと思います!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!


とにかく小さく早く失敗しよう、そして振り返りを徹底しよう


ユニファでは、ともに保育の課題解決と向き合う仲間を募集しています。

unifa-e.com