ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

質問力はコミュ力だけじゃない——デザナレで得た気づきと、明日から使える「バフ」のヒント

ユニファでプロダクトデザインをしているなかとみです。

先日、vivivitさんのデザナレ「質問力——あいまいさをクリアにすることばの技術」に参加しました。 弊社CPOの山口も登壇した回で、個人的にもとても興味深いテーマでした。

デザナレのイベント詳細はこちら 質問力——あいまいさをクリアにすることばの技術 - connpass

中でも、まるで救いの神のような言葉が、冒頭で語られた一言。

「質問力とコミュ力は関係ない」

つまり、質問力は持って生まれた「社交性」ではなく、誰でも鍛えられる「技術」や「工夫」であり、仕事の現場では課題解決やゴールに向けて前進するためのものだということ。 この定義を聞いて、「自分でもできるかも」と前のめりになりました。

今回は、登壇内容のざっくりした要約と、自分なりの気づきをブログにまとめます。


登壇内容をざっくりと要約

質問の成功率を最大化する「バフ(Buff)」の技術

プライベートでは非コミュを自称する弊社CPO山口のスライド speakerdeck.com

質問されることは相手にとってコスト。 ただ聞けばいいわけではありません。

質問の仕方というテクニック、すなわちバフを使って、うまく質問する方法が紹介されました。

※バフとは、オンラインゲームなどでキャラクターの能力を一時的に強化する補助魔法のこと。ここでは、質問の「成功率」を上げるためのテクニックを指します。

質問の不安を乗り越え、成功率を上げるには、山口提唱の「バフ(補助魔法)」の技術が有効です。これは、質問に安心感や配慮という付加価値を添えるテクニックです。

また、その場で質問する瞬発力がなくても、会議中に「ちょっと私引っかかっている」「少し整理してから質問したい」という意思表示だけしておくことも、後で質問するための大切な布石となります。

つまるところ質問力とは、

技術(質問の仕方) × 状況(場の空気) × 関係性(人間関係)

この掛け算で成り立っています。

言い方だけよくてもダメですし、関係性だけよくても足りません。バランスが大事なのだと実感しました。

では、デザインの現場では、質問力はどのように活きるのでしょうか。


デザインにおいて“質問する”ことの大切さ

デザイナーの仕事においても、質問は欠かせません。

  • このプロジェクトの目的は何か?
  • どこまでが決まっていて、どこからが柔軟に変えられるのか?
  • この依頼の背景にはどんな課題や文脈があるのか?

こうした問いを積み重ねることで、ようやく「何をデザインするべきか」がクリアになります。

ときには意図的に

“風呂敷をぶわっと広げる”ように、敢えてあいまいな状態から複数の可能性を探ることもあります。

一方で、広げたままでは前に進まないので、

どう風呂敷を包んでいくかを見極めるための質問も必要になります。

デザインプロセスは、質問によって広げ、質問によって絞る——

この往復運動の連続なのだと改めて感じました。


案件の性質で「広げる/閉じる質問」を使い分ける

今回のウェビナーの内容を聞きながら、「案件のタイプによって必要な質問が全く違う」ということに改めて気づきました。

▼ 風呂敷を広げるべき案件(ディスカバリー型)

こういう案件は、まだ答えが決まっていないため、

オープンクエスチョンで可能性を発散させることが価値になります。

「そもそもの目的は何だろう?」

「別の角度から見るとどう見える?」

といった広げる質問が有効です。

▼ 速やかにデリバリーしたい案件(デリバリー型)

こういう案件では、広げるよりも、

チームの期待値を揃えるための質問のほうが重要です。

  • どこが固定で、どこが可変なのか?
  • デザインに何を期待しているのか?
  • 完成のイメージはどの程度一致しているのか?

発散ではなく“合意形成”が求められます。

この使い分けができるだけで、プロジェクトはかなり進めやすくなると感じました。


どうやって質問力を磨いていくか

今回のウェビナーで最後に強く思ったのは、 質問力は一朝一夕で身につくものではないということ。

でも、だからこそ伸びしろがあるスキルでもあります。

自分なりに今すぐできる質問筋の鍛え方をまとめると、こんな感じかなと思っています。

  • 日々のコミュニケーションで「背景」を想像する癖をつける
  • あいまいさをそのままにしない
  • 状況やフェーズに応じて「広げる/閉じる」質問を意識的に選ぶ
  • AIではなく人間相手で場数を踏む

そして何より “考える力”=問いを生み出す力そのものを鍛えていきたい そんな気持ちになりました。 質問力とは、「考える力」と「相手を理解しようとする姿勢」が土台になっているスキル。

今回の学びを、明日からの仕事で少しずつ実践していきたいと思います。


おわりに

ユニファは、vivivitさん主催のイベント「TOKYO CREATIVE COLLECTION」にスポンサーとしてブース出展いたします。

今回の「質問力」に関する内容について、さらに深く話してみたい方、あるいは「質問筋」の練習相手が必要な方。 休憩がてら、ブースに遊びに来てください。 皆さまとお会いできるのを楽しみにしております!

www.vivivit.com