みなさま、あけましておめでとうございます。 エンジニアの田渕です。
なんだか年末ギリギリまでバタバタしていたので、まったく年末感のないまま年末年始休暇に入ってしまいました。 そのせいか、今ひとつ年始感もありません……。年賀状もちゃんと出したし、お年玉もあげたりしたんですがね。。。 (ありますよね、そういうこと。)
さて、私のこれまでの記事では動画関連のネタを扱うことが多かったですが、今回も多分にもれず、動画関連です。 昨年開催されたAWS re:Invent 2017。この中ではたくさんの新サービスが発表されましたが、そこには新しいメディアサービスも含まれていました。
AWS re:Invent 2017 で発表された新サービスと機能 | AWS
今回は、そのうちの一つ、「AWS Elemental MediaConvert」のマイナー機能をご紹介します。
AWS Elemental MediaConvertとは
詳細については、公式の発表をご確認頂くのが一番わかりやすいかと思います。
これまでも、AWSには動画変換サービスとして「Amazon Elastic Transcoder」がありましたが、それよりも大規模かつ高解像度な動画の配信/メディアサポートを意識して作られているのがAWS Elemental MediaConvert。(と、私は解釈しています。) Elastic Transcoderでは基本的に「動画を変換するのみ」でしたが、Elemental MediaConvertにはそれよりも一歩進んだ機能が色々と搭載されています。
単純に動画の変換をするのみならば、公式ガイドの手順に従うだけで、かなりあっさりと動画の変換ができます。
毎度毎度、マイナーどころをついて恐縮ですが……。
メジャー(?)な使い方は、すでに他サイト等で情報がありますので、私が色々と触っている中で「へー」と思った機能をご紹介したいと思います。実際に触った方はおわかりかと思いますが、かなり機能が盛りだくさん!盛りだくさんすぎて、公式ドキュメント内でも事細かに全ては記載されておらず、メニューを触りながら各メニューのInfoを参照、それを参考にトライアンドエラーで発掘していく感じです。 (ちなみに、2018/1/4現在、Elemental MediaConvertの公式document等は英語のみの提供です。)
英語メニュー&ドキュメントと格闘しつつ、「これは今後使いたいかも?」と思った機能をご紹介します。
その1:動画の結合
地味ですが、意外に一番使いそうなのがこれ。複数の動画を結合した動画を作ることが出来ます。 やり方は至って簡単で、JOB作成時に指定するInputの動画を複数にするだけ。 あとは、通常の動画変換時と同じ設定で出来上がります。 更に言うと、その複数の動画の一部分だけを切り取って、結合させることも出来ます。
その2:別動画の音に差し替える
以下の公式ドキュメントにもある通り、今回のこの機能では、既存の動画の映像と音声を必要な部分だけ選んで新しい動画を作ることができます。 docs.aws.amazon.com この機能なのですが、音声の入力としてS3内にある別動画を指定することが出来るため、映像はこっちの動画、音声はこっちの動画、なんていう動画を作ることが出来ます。 動画の形式によっては、複数言語対応の動画を作成することも可能です。
その3:動画のノイズをちょっと消す
動画の出力設定内に「Noise reducer」というものがあり、そこでプルダウンから、あらかじめ用意されたフィルターを選ぶことで、動画のノイズをちょっとだけ消したり、逆に輪郭を強くしたりすることが出来ます。
使ってみましたが、気持ち変わったかな〜?というくらいの、自然な仕上がりでした。
まとめ
記事中に貼り付けたElemental MediaConvertのJOB設定画面をご覧頂くと分かる通り、とにかく設定出来る項目が多い!デフォルトのまま、必要な箇所だけを入力/選択していくことで通常の動画変換は行えますが、まだまだ細かく項目を見ていくと出来ることはたくさんありそうです。 また、実際に使った時に変換エラーになって初めて分かる仕様などもあり、よりよく使うにはとにかくトライしてみるのが良さそうです。 引き続き、面白い使い方が出来ないか、見ていきたいと思います。
では。