この記事は ユニファ Advent Calendar 2022 の 4 日目の記事です。
こんにちは、rightgo09 です。今回は AWS CloudFront 上で実行できる 2 つのエッジコンピューティング、「Lambda@Edge」と「CloudFront Functions」の料金を比較します。
料金ページ aws.amazon.com
CloudFront は CDN であり、Lambda@Edge、CloudFront Functions ともにリージョン別の料金は設定されておらず、世界のどこで実行されても料金設定は一律のようです。
料金比較
ビューワリクエスト・ビューワレスポンス上で稼働する Lambda@Edge を CloudFront Functions に置き換えるケースを想定します。
ゆえに、より厳しい環境への置換となるので、Lambda@Edge は CloudFront Functions で実行可能な挙動、すなわち 128MB メモリかつ 1ms 未満の動作をしていたものと仮定します。
Lambda@Edge | CloudFront Functions | |
---|---|---|
無料枠 | ない | ある (200万リクエスト) |
1リクエストあたり | $0.0000006 | $0.0000001 |
使用時間あたり | (128 MB のメモリ、 1 ミリ秒の起動の場合) $0.00000000625125 |
なし |
1 回実行 | $0.00000060060625125 | $0.0000001 |
1000 万回実行 | $6.0060625125 | $0.8 (無料枠含む) |
(2022-12-01 現在)
実行回数と料金のグラフ
2 つの傾斜からもわかるように、実行回数が多いほど CloudFront Functions の方が有利になります。
とはいうものの、1,000 万回の実行でも $6 や $0.8 のオーダなので、コスト削減を考えるなら他のところからすべきかなとは思いますが。
ちなみに
通常の Lambda(東京リージョン) と Lambda@Edge での料金を比較すると、
Lambda | Lambda@Edge | |
---|---|---|
無料枠 | ある (100万リクエスト・ 40 万 GB-s) |
ない |
1リクエストあたり | $0.0000002 | $0.0000006 |
使用時間あたり | (Arm・128 MB のメモリ、 1 ミリ秒の起動の場合) $0.0000000017 |
(128 MB のメモリ、 1 ミリ秒の起動の場合) $0.00000000625125 |
1 リクエスト合計 | $0.0000002017 | $0.00000060060625125 |
1000万回実行 | $1.8 (無料枠含む) |
$6.00606251250 |
(2022-12-01 現在)
となり、通常の Lambda の方が 3 倍くらい安く無料枠付き、更にCompute Savings Plans もあったりで、Lambda@Edge よりもお得な感じに設定されているようです。
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