ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

日々で遭遇する心のハードルを乗り越える方法

日々で遭遇する心のハードルを乗り越える方法

こんにちは。ユニファでプロダクトマネジメント組織のマネージャーをしているやまぐち(@hiro93n)です。この記事はUnifa Advent Calendar 2023の21日目の記事です。

adventar.org

今年学んで良かった技術は大型自動二輪免許でした。エンジンガードの取り付けや無くしたネジ(純正部品)の検索方法など、毎年バイクの知識が増えていきます。海外の屈強なおじさんの動画を見ながら駐輪場で3時間かけてカウルを外していると、子どもの頃になりたかったエンジニアになった感じがしてウキウキします。

さて、みなさんは日々の業務の中で心のハードルを感じることはありますか?自分はあります。やらなければいけないこと、一度はやろうと思ったものの「なぜこれをやることにしてしまったのか」と悩んでしまうことがある中で、それでも前に進もうとする時に工夫していることをご紹介します。

人格を切り離せ

これは他でもよく語られていることですが、今この仕事の役割を演じていると考えるのは結構お勧めです。自分と役割を密接にしすぎてしまうと、例えば誰かに否定的な話をする時に「こんなことを伝えるなんて何てひどいやつだ」と自虐的になってしまいます。

しかし「これを進める上でこの役割を演じるなら当然このコミュニケーションが必要」と第三者的な視点に立つと、そこについての迷いがなくなります。逆に何か厳しいことを言われた時にも「まーこの人はその役割だからな」と思うとそこまで深刻に受け止めすぎなくて済む効果もあるでしょう。

なお否定的な話は時間をおいても「その話の否定的な重み」が改善することはほぼないので、割り切って早めに役割を果たした方が自分の中で自責を反すうしなくて済むので良いと思います。反すうしても課題は解決しない割に、とても心を削られて良いことはありません。

いったん考えて脳内メモリにたたき込め

全然方針に見当がつかないけれど解決しなくてはいけないことに出会ったとき、取りあえず考えて資料を読み倒しておくのはお勧めです。一度しっかり考えると無意識下で脳が勝手に動いている(と思い込んでいる)ので、はっとしたタイミングで回答が落ちてくることが多くあります。これってあの人最近話してた話題に近いし手がかり持っているんじゃないか?という気づきも重要です。

大体の場合はお風呂ですが、一度ちゃんと考えておかないものに対して急なひらめきはまず現れません。エンジニア的に言えばいったんメモリに積んでおくという感じでしょうか。すると勝手に無意識CPUがぶん回されて何かしら発掘できているという感じです。まずはメモリに入れましょう。CEOからの難易度高めのslackに返信するのがお風呂の中なのも多分このせいです。

参考:おふろでChatGPTの可能性を返信している件 speakerdeck.com

3割で一度出せ

任されたけど気が重い仕事ってあると思います。わかる。これをやるのは自分だよね、でも気が進まない。そんな仕事の初回お披露目が納期当日なのは期待調整的にも厳しいのでさっさと構成レベルで出しましょう。

スライドならば箇条書きで構いません。実はこう言う物は自分で全部やる必要はなく、周囲からの意見を聞きつつ進めたほうが結果的に良いものができます。「我は叩き台を提供せんとす」くらいの気持ちが一番で、そういう期待値から始める仕事は結果的に周りを安心させます。

必要以上に責任を感じるな

周囲の人は忙しいのであなたのことにそんなに興味ありません。仮にやたらと何か言ってくる人がいたら暇な人なのでそっと距離を置きましょう。ただし、何度も同じようなとちりをしていると信頼残高がどんどん目減りしていくので、そこは改善策を練りましょう。

よくメンバーには「仕事をしていれば何度かは失敗するわけで、失敗してるということはむしろプラス」と言う話をしています。今期失敗しませんでしたと言う場合、何か新しいことに取り組めてないか物量が足りていない可能性もあります。

ナイスチャレンジだったわーと自分を褒めるくらいでちょうど良いです。大体これを気にする人はチャレンジしてる人なので多分大丈夫です。

人を頼れ、人は弱い

3割の話でもしましたが、頼りましょう。

若手の頃は「自分が二人いたら良いのに」的な事を考えることもあると思いますが、自分が二人いても正直役に立ちません。自分と違う人と協業すると想像してなかったような方向性の打ち手に出会ったり、「あー分かるけどこの方針は嫌だな」というような知見を貯めたりすることができます。

それはゆくゆく組織を率いたり独立したりした場合に確実に有用な知見ですし、若い頃は「若手なので」と人を頼りやすいですが年齢やキャリアを重ねていくといよいよ頼りにくくなるので早めに慣れておくのが良いと思います。

誰かの一騎当千で課題を解決するのは憧れますが、結果的にうまくいくのは仕組み化した後からの課題解決ですし、自分の領域を広げていくには違うロールの人との関わりは必須になります。もちろん自分で調べることは調べて頼るなど、身近な人をChatGPTやGoogleのように頼って良いと言う話ではないのでそこはお間違いなく。

適度に休め。MPがないこともある

MPを知らない方は「MP ドラクエ」などで検索してください。精神力が無いと魔法も仕様書も扱えません。

決断疲れのような話題はよく出てきますが、人の精神力は有限です。自分は良くアイデア出し疲れに陥ることが良くあります。

この令和の世に時間をかければかけるほど成果が出てくることはそんなに多くなく、疲弊して8時間かけて出したアイデアよりも前日ツーリングに行って(脳内メモリを回しつつ)翌日朝に子どもの着替えを手伝いつつラヴィット!を見ながらパンを食べているときに思いついたアイデアの方が良いことはザラにあります。

今日ダメだな、切れ味悪いなと思ったらさっさと仕事を終えて、その分翌日頑張りましょう。瞬間成果より持続可能性。1ヶ月ものすごく頑張って何かが変わるフェーズもありますが、多くはマラソンのように時間をかけて走り続けるような積み上げが必要です。

今の自分の動き方が持続可能性があるのか、なさそうであれば仕組みやルールを変えていく、ただそれは自分だけでは厳しいので上司を頼ってやっていくなど、個として全てを倒すことだけが選択肢ではありません。結果それは自分を追い詰めることにも繋がりますし、それで結果的に全てを手放すことになる方が周囲としても困ってしまいます。

子どもを育てるようになり体力が有限だわと思うにつれ、このように考えることが増えてきました。1日の最後に自分を褒めつつ「まー仕方ないか」「今日はちょっと休んでも良かろ」という気持ちで日々を過ごしていくことで、きっと日々のハードルを乗り越えられるようになると思います。来年も頑張りましょう!


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