ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

AWS Startup Architecture of the Year Japan 2020 で優勝しました!!

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皆様こんにちは、ユニファの赤沼です。

先日プレスリリースも出させていただきましたが、9/16 に行われた AWS Startup Architecture of the Year Japan 2020 Live Finale にて、ルクミー午睡チェックのアーキテクチャについてプレゼンさせていただき、ユニファが優勝することができました!これも日々社内でサービス提供のために取り組んでいる開発、ビジネス、コーポレートの全メンバーの努力が評価されたものですし、メンタリングいただいた AWS の松田さん、岡田さんのおかげですし、何より日々保育の現場で真摯に保育に取り組まれている保育者の方々のご尽力の成果でして、本当にありがたく思っています。

今回はどういったところが評価されて受賞に至ったのか、また、事前の準備や当日の様子などについてご紹介できればと思います。

AWS Startup Architecture of the Year とは

「AWS Startup Architecture of the Year」は2018年に日本で生まれ、今年から世界規模で展開されるスタートアップのためのコンペティションで、評価の対象はビジネスを成功に導く優れた「アーキテクチャー」です。そのアーキテクチャーがいかに AWS Well-Architected Frameworkの基準に適合しているか、ビジネスにインパクトを与えているかといった点が評価の対象となります。日本、米国、インド、欧州の各地域から、優れたアーキテクチャーでビジネスをけん引しているスタートアップが選出され、11月に開催予定の世界大会(オンライン)にて世界一を決定します。

Startup Architecture of the Year Japan 2n020

aws.amazon.com

評価されたポイント

さて、今回どういったところを評価いただいたかですが、受賞時に審査員の藤本さんからいただいたコメントから、派手さはないけれどやるべきことをしっかりやっているというところを評価いただいたと思っています。

ルクミー午睡チェックでは命に関わる業務の安心・安全をサポートするというプロダクトの性質上、 Well-Architected Framework の5つの柱の中でも、特に信頼性と運用上の優秀性が求められます。信頼性という点では、DynamoDB と SQS を使ってパフォーマンスを担保している点や、 Design for Failure を考慮した DLQ の仕組み、ネットワーク障害等が発生してもローカルのみで一定の業務が継続可能にしている点等で担保しています。また、運用上の優秀性といった点では、SORACOM Air Sim を用いたセルラー回線を使うことでの安定した接続や導入時の保育園側のハードルの低減といった点で考慮しています。

一つ一つは技術的に尖っているわけではないですが、サービスの特性を考えて求められる点を総合的にしっかりカバーし、そしてこれらが実際にプロダクトの導入実績と紐づいて、事業に貢献できているというところが評価いただけたものと思っています。

メンタリング

応募後に書類選考を通って Live Finale での登壇が決まった段階で、 AWS の松田さんと岡田さんにメンタリングいただき、5分間という短い時間でどういった点を伝えるのが良いかをアドバイスしていただきました。それをもとにプレゼン資料とシナリオを作成したのですが、5分間というのは思っていたよりもとても短く、その中で事業やアーキテクチャ、ビジネスへの貢献をしっかり説明するには、スライドで表示して理解してもらうことと喋って説明することを吟味して、不要なものをできる限り削る必要がありました。そして一旦作ったもので松田さんと岡田さんにレビューいただき、ダメ出しを経てなんとか5分間で伝えるべきことをまとめることができたと思います。松田さんと岡田さんには本当に感謝です。

当日の様子

当日のプレゼンの順番は社名の五十音順ということで、六社中一番最後だったのですが、ということは一番最後まで緊張してることになるので、正直他社のプレゼンをしっかり見てる余裕はありませんでした。見てると余計に緊張しちゃうので。。

またこれは完全に自社の事情なのですが、当日 Live Finale の直前に取締役会があり、どうしても外せなかったので、岡田さんに会議室を手配いただき、Amazon目黒オフィスの会議室からリモートで取締役会に参加させてもらいました。取締役会では自分のアジェンダもあり、 Live Finale のことを考えるとそわそわしながら参加していたのですが、なんとか無事に予定時間までに取締役会も終えることができました。岡田さんには私のわがままにご対応いただき、感謝です。

朝から吐きそうに緊張してましたが、プレゼン自体もなんとか5分間に収めることができ、審査員のCTOの方々からどんなマサカリが飛んでくるかとびびっていた質疑応答も乗り越えて、やっとほっとした感じでした。

世界大会

今のところ世界大会については、11月にオンラインで開催、という以外にはまだ何も聞いていないので、プレゼン英語なのかなー、というぐらいなのですが、審査員の藤本さんや松本さんからはしっかりプレッシャーかけられたので、日本代表としてはがんばらねばと思っています。プレゼン自体は英語でもなんとかなりそうな気がしますが、質疑応答が英語でできるのか。。英語力を鍛える必要がありますね。。

まとめ

事前の準備は色々と大変でしたが、受賞できたことは本当に嬉しく、SNS等でも多くの方からお祝いの言葉をいただきました。本当にありがとうございます。また、社内のメンバーとしても自信につながるところもあると思いますし、社外に向けてのアピールになる点も大きいのではないかと思います。私自身も改めてアーキテクチャを見直して Well-Architected Framework について考えるきっかけにもなりましたし、今後より良いプロダクトを提供できるようにチャレンジしていこうというモチベーションにもつながりました。

そしてインフラエンジニアをはじめ、このチャレンジに一緒に参加してくれる方を募集してますので、興味のある方はぜひご連絡ください。一緒に保育をハックしていきましょう!!

herp.careers