ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

Review of CTO Night & Day 2023 in Fukuoka

昨年に続き現地開催となり福岡で開催された、AWS 主催のCTO向け招待制オフサイトカンファレンスである CTO Night & Day に参加させていただいたので、ちょっと時間が経ってしまいましたが、今回も学びなど感じた点を書きたいと思います。 終わってから気づいてみれば写真をほとんど撮っていなかったので文字ばっかりですいません。

ちなみに昨年参加時のブログはこちら。

tech.unifa-e.com

ネットワーキングがこのカンファレンス最大の価値

昨年も書いたことではありますが、やはり多くの他社CTOレイヤーの方とのネットワーキングの機会が持てるということがこのカンファレンスの最大の価値だと感じています。 今回の参加者は過去最大で200名を超えていたとのことで、それだけのCTOとまとめて繋がれる機会というのは大変貴重だと思っています。 スケジュールとしてもセッション詰め込みではなく、休憩時間も長めに設定されていてネットワーキングのための時間が多く確保されています。 ランチやディナーもネットワーキングを前提とされており、さらにはAWSの方が近い領域の他社の方と繋いでくれてコミュニケーションの機会をセットしていただけたりと、手厚くサポートもしていただけました。

さらに今年はネットワーキング促進の仕掛けとして、ネックストラップの色で初参加か2回目以降かがわかるようになっており、もちろん他の場で既にお会いしている方もいるのですが、初参加の方の方が初対面である可能性は高いので、お互いにネットワークを広げる意味でも積極的に話をすることができて、良い取り組みだなと感じました。

CTOとしての課題や悩みはなかなか社内では相談相手がいないことも多いですが、各社共通の悩みを抱えていることも多いので、様々な会社のCTOとつながりお話させていただける機会はとてもありがたいですし、前回お話させていただいたことから一緒にイベントを開催させていただくことができたりと、その後にもつながる機会としてもとても重要だと感じています。

同じぐらいアウトプットも重視

これも昨年も触れましたが、ネットワーキングとセットでディスカッションやアウトプットも重視されている点がさらに価値のある点だと思います。 セッション後には感想戦の時間が設けられ、同じテーブルの参加者それぞれの意見を出す時間があることによって、セッションを聞いている間も自然と前のめりに聞くことになりますし、自分としての学びは何なのかをより具体的に考えることに繋がります。 特に今回私は事前の抽選でそのテーブルでの感想戦のファシリテーターになったこともあり、内容だけでなくどのようにファシリテートするかも考えることになりより学びにつながる機会になりました。 また、感想戦で話したことの延長線上で休憩時間に入ってからも話すきっかけにもなり、コミュニケーションの促進の面でもとても有効だと感じました。

クローズドなオフサイトカンファレンスならではの知見交換

さらにはディスカッションをメインとしたコンテンツとして、テーブル毎に課題を設定してディスカッションしたいテーマのテーブルに参加するアンカンファレンスも実施され、16個のテーマの中から私は組織に関するある課題についてのディスカッションに参加しました。 フェーズや業種、組織規模も様々ですが、各社共通の悩みもあり、クローズドなオフサイトカンファレンスだからこそ話せて共感を得られるところもあるので、悩んでるのは自分だけじゃないということで勇気づけられることもありますし、他社の良い取り組みを取り入れさせてもらえるところもありで、有意義な場だったと思っています。

また、各フェーズのCTOが過去のしくじりを共有したり、ベテランCTOが公開でメンタリングする場があったりと、ここだから話せる・聞ける内容も多いですし、聞いている側も slack などでコメントして参加したりと、双方向の発信ができるところも良い点だと思います。 今回は私はセッションでのプレゼンなどの機会はありませんでしたが、過去にやらせてもらったときはとても良い経験になり、さらに学びが大きくなるので、次回以降また機会を見つけてアウトプットさせてもらいたいと思います。

インサイト提供のためのセッションも充実

ネットワーキングやディスカッションのことを書いてきましたが、もちろん事例共有的なセッションも充実しています。 今回はグローバルで展開されるスタートアップやAIユニコーンスタートアップの方のお話を聞く機会をいただき、こうしたアレンジをしていただけるのもAWS主催のイベントならではの強みなのかなと思います。 セッションの詳細は伏せておきますが、如何にPMFさせていくかなどの視点は大変参考になりました。

Working Backwards / Disagree and Commit

上記に加えて今回自分として改めての気づきが大きかった点としては、Amazon の Working Backwards の考え方でした。 選択制のセッションの中には AWS の方が技術的な内容や Amazon 内での取り組みについて紹介いただけるものもあるのですが、今回私は Amazon のプロダクトマネジメントやカルチャーについてのセッションと、Amazon の Working Backwards なプロセスを体験できるワークショップに参加させてもらいました。

Amazonではサービスの企画・開発時に、まずプレスリリースやFAQから作成して洗練させていくというのは結構有名な話かと思いますが、ワークショップはそのプロセスの一部を数人のグループで体験していくものでした。セッションでプロダクトマネジメントについての考え方やカルチャーについての話を聞いた上でワークショップに参加できたことでより学びが深くなったと思います。

詳細についてはオフレコなのであまり書けませんが、Working Backwards は「全ては、お客様を起点に考え、お客様体験を徹底的に固める」という考え方が基本になっていますが、考え方自体は当然と思っているものの、実際にワークショップでプロセスを体験することで、より深く顧客視点で考える視点が持てたと思います。

また、Working Backwards のさらに根底には Amazon の Leadership Principles、その中でも特に Customer Obsession の考え方が徹底されていると感じました。私としては Leadership Principles の中でも、Disagree and Commit の大切さを改めて感じています。人間誰しも自分の意見と異なる結論に意思決定された場合に素直に取り組むのは難しいですが、だからこそこの Disagree and Commit が徹底できる組織が強い組織なのだと思います。

会期中にも多くのAWSの方とお話しさせていただきましたが、誰にお話を伺ってもこの Leadership Principles をはじめとしたカルチャーが浸透・徹底していると感じました。カルチャーの浸透は大事である一方で簡単なことではありませんが、それができているのがAWSの強さなのだなと改めて思いました。

まとめ

今回も、お久しぶりの方や初めましての方、ちょいちょいお会いしている方含めて多くの方とお話しさせていただきました。CTOの役割は会社によって千差万別で絶対的な正解はないと思いますが、だからこそ多くの同レイヤーの方と集中的にお話しさせていただける機会は大変貴重であり、勇気や気づきをいただくことができる大変ありがたい場となっています。また次回この場に参加させていただけるよう、さらには自分も他の方に何か Give できるようになれるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

最後になりますが、この機会を提供いただき、当日も手厚くサポートいただいたAWSの皆様には大感謝です。引き続きよろしくお願いします。

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