皆様こんにちは。ユニファ CTO の赤沼です。
先日アンドパッドさんと iCARE さんと一緒に English LT の Meetup を開催させていただきました。
その際のセッションの内容をどうしようかなと考えていたんですが、もう2年近く前になりますが、以前このブログで Manager README ver.20200502 を書いたことがありました。
メンバーの一人から、そのアップデート版を聞きたいという声をいただいたこともあり、Manager README ver.20220217 として英語でLTさせていただきましたので、今日はその内容を改めて日本語で書いておきたいと思います。
ちなみに Meetup のアーカイブはこちらで公開されていますので、よろしかったらご覧ください。ユニファからは私以外にもバングラデシュ出身のエンジニアが Markov Decision Process(MDP) について LT しています。
My Role
- 経営陣の1人としてユニファの提供するシステムの責任を負います。
- ですが、自らプロダクトを実装するのではなく、基本的にプロダクト開発はみんなに任せます。
- 「CTO = 組織内で一番技術力のある人」ではありません。
- ユニファにはエンジニアやプロダクトマネージャー、デザイナーなど、多くのプロフェッショナルなメンバーがいます。
- Ruby や Rails については毎日プロダクションコードを書いているサーバサイドエンジニアメンバーの方が知っているでしょう。
- プロダクトマネージャーは日々プロダクトを素晴らしいものにしようとし、どうやってそれを実現するか深く考えています。
- そしてデザイナーはもちろん私よりも素晴らしいスキルやセンスを持っています。
- みんなの方がそれぞれの領域において私よりレベルが高いですし、高くあるべきと思っています。
- なのでどうやってプロダクトを作るかはみんなの判断を尊重します。
- では私は何をする人なのかというと、そういったプロ集団がチームとしてより良いアウトプットを出すにはどうすれば良いのかを考え、環境や体制をつくり、アウトプットを最大化するためのことをする人です。
- また、良いプロダクトを作るという視点に、経営としてのビジネスの視点を加え、チームが目指す方向を考えます。
- さらに、経営の意志をミドルマネージャーに伝達し、経営陣と同じ方向を向いていけるようにしていきます。
- ユニファには VPoE がいないこともあり、要素としては技術面よりもメンバーのマネジメントやチームアップなど、 VPoE の役割にあたる要素が多いと思います。
- また、クリエイティブなことやドキュメント作成は苦手分野で、ビジネス領域には疎いので、そういった部分はみんなに助けてもらいたいと思ってます。
- みんながいないとプロダクトは作れないので、力を貸してください。
市場価値を上げたい
- もちろんみんなとはずっとユニファで一緒に仕事をしていきたいと思っています。
- ですが、この業界では転職も珍しいことではないですし、いずれはユニファを離れていく人も多いかと思います。
- そうなったときに、ユニファでやってきたことが無駄ではなく、それぞれ個人としての市場価値を上げて次に移れるようになっていて欲しいと思っています。
- そのためには極力やりたいことやスキルアップにつながるような仕事のアサインをしたいと思っていますし、みんなにも向上心を持って取り組んで欲しいと思っています。
- そしてブログや Podcast、カンファレンスやイベントへの登壇など、社内外へのアウトプットにも積極的になってほしいと思っています。
フィードバック
- 私に対して思うことがあれば気兼ねなくフィードバックください。
- これは間違ってる、もっとこうして欲しいなど、意見があればいつでも声をかけてください。
- 私もできるだけみんながどう思ってるかは汲み取りたいと思いますが、どうしても言ってもらえないと気づけないこともあります。
- また、良いと思ってるところも言ってもらえると、そこは変えずにキープしておくのが良いとわかるので助かります。
リスペクトを欠いた言動は嫌います
- ユニファのようなスタートアップに来る人は部署問わずみんな頑張れる人ですし頑張って当たり前です。
- 面接でもそういう人を採っているつもりですので、みんな最大限頑張ってくれていると信じてます。
- 頑張った結果、結果が伴わないことや、進め方が良くなかったこと、他の領域のプロからしたらセオリーを無視した形になることもあり得ます。
- それに対しての嘲笑やリスペクトを欠いたネガティブな発言やslack等での書き込みは問題視します。
- 表面的な結果だけでなく、その裏にある事情も想像しましょう。
- もちろん建設的な議論やフィードバックは大歓迎です。
縛りたくないしマイクロマネジメントもしたくない
- 基本的にみんなには自由にやってもらいたいと思ってます。
- それぞれやりやすいやり方で、私が細かいことに口を出さなくてもよしなにやってくれるのがお互い楽で良いと思っています。
- そのためにもみんなには自主性とアウトプットを求めます。
- リモートワークも相まって、アウトプットがないと私からはみんながどれぐらい仕事をしてるかは見えません。
- JIRAコメントによるステータスアップデートや Bitbucket のコミットなど、日々の成果はあまりため込まずこまめに積極的にアウトプットしてアピールしてください。
- 私のマネジメントスタイルはソフトマネジメントなので、ハードマネジメントが必要ない状況を望んでいます。
いつでも声かけてください
- 日々タイトなスケジュールでプロダクト開発をしてくれているみんなに比べたら私の方が時間に余裕がありますので、いつでも声をかけてください。
- 運悪くミーティングの直前や急ぎの仕事があるときに当たってしまった場合は時間をずらさせて欲しいと言うかもしれませんが、気兼ねなく声をかけてもらってOKです。
- Slackでの私へのメンションも夜間や休日でもOKです。
- むしろメンションしてもらった方が見落としがなくなるので助かります。
その他やってること
採用関連
- 最近は多くの時間を開発メンバーの採用に割いています。
- 採用支援パートナーの会社の方や採用媒体の方、人材紹介会社のエージェントの方と、どんな人材を求めているか、どのような施策を実施していくかを打ち合わせしたり、応募者の書類選考、面談・面接、オファー面談などを行っています。
技術ブランディング
- ユニファ開発チームがどんなことをやっているか、どんなメンバーがいるかを外向けに露出する機会を増やし、技術的な信頼度の向上や、採用のためのブランディング活動をしています。
- Podcast や Meetup の自社単独・他社共催の企画を推進したり、イベントの登壇機会を模索したり、インタビュー記事掲載の機会などを探したりしています。
開発本部予算検討・予実管理
- 毎年の予算計画で開発本部として必要な予算(プロダクトのインフラ費用や開発環境、外部への委託費用などなど)を検討し、会社全体の予算計画の中ですり合わせをします。
- また、予実管理において予算とどういった差異が発生しているかを管理しています。
パーソナリティー
- 内向的&人見知りで自分から話すのは苦手なのでパーティー等ではぼっちになりがちですが、話しかけられるのは大歓迎です。
- 気弱ですがそのくせ時々勢いで色々始めてみたりします。
- アドリブに弱く、思考の瞬発力は高くないので、交渉ごとや駆け引きは苦手です。
- O型なので大雑把で楽観的です。
CTOになりたい人を待ってます
- これは私がCTOを辞めようとしているということではありません。
- 多くの開発者はマネージャーになりたがらないというのは知っています。
- ですが自分がCTOになってやろうという気概のある人がチームから出てくることを期待しています。
- 私よりCTOに相応しい人が出て来れば、私はいつでも交代するつもりでいます。
これは常にWIPです
- この内容は 2022/02/17 現在のスナップショットです。
- 役割や考え方が変われば今後内容の変更や大幅な修正も大いにあり得ます。
久しぶりに Manager README を見直してみて、内容は大きくは変わりませんでしたが、逆に自分が大事に思ってることは変わってないというのが確認できたのは良かったかなと思っています。一方でアップデートしていくべきだなと思うところも出て来てはいるので、そこは今後良い方向に変えていければと思います。
そしてそんな私と一緒にチャレンジしてくれる仲間を募集しています!