ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

デモって本番で失敗するよね。という話。

こんにちは。12/1回に続いて登場の田渕です。

この記事はユニファAdvent Calendar 2023の4日目の記事です。

adventar.org

皆様、体調はいかがでしょうか?現在ユニファの開発チームではインフルエンザが猛威を奮っております。 自宅勤務のメンバーも居て実際には顔を合わせていないにも関わらず、皆が同時期にインフルエンザに罹患する謎……。 ついにインフルエンザはネットワーク感染する進化を遂げたのではないかと密かに噂しています。

さて、そんな冬真っ只中の現在ですが、先日ユニファでは「保育をどうしよう未来会議 2023冬」を開催しました。

lookmee.jp

本日はその時に起こったトラブルと、その裏側をお話していきます。

「保育をどうしよう未来会議」ってなに?

「保育をどうしよう未来会議」(以下、未来会議)は、ユニファが主催しているオンライン研修イベントです。 全国の保育施設の保育者の方々、保育施設を運営されている法人様、保育者を目指している学生の方を対象に開催されています。 新型コロナウィルスの影響もあり、なかなか実際に顔を合わせての勉強会が難しくなった2020年11月末に、学びの機会を新たに創出するために始まりました。 当初は主催側も参加される皆さんも慣れないオンラインイベントの中で色々とご苦労されたようでしたが、毎年夏・冬の開催を続けて今回は7回目。

開催期間である数日の間に、著名な先生方や企業の方々、弊社社員など多数の登壇者がセッションを開催します。 忙しくて実際に当日に参加できない方向けに、期間限定での録画配信も実施しています。 今年の未来会議は11/8~11/10の三日間で開催されました。(この日付が後々ポイントになりますので、覚えておいてください!)

未来会議の開催期間中は社内の大型ディスプレイにてその模様が生配信されていますし、仕事の合間を縫って社員が聴講することもできます。 私自身も興味のあるセッションには実際に当日参加しましたし、また後日社内でも視聴会が設けられているので、そちらに参加することもありました。 事務局の皆様が長い期間をかけて準備されてきていることは知っておりますので、参加者として参加しながらもどこかハラハラしながら見ていました。

ユニファ開発チームの参加セッション

今回の未来会議では、二つのセッションでルクミーの開発チームが登場しました。 一つ目は「写真と記録」に関するセッション、もう一つは「AI」に関するセッションです。 「写真と記録」に関するセッションでは、プロダクトマネージャーが登壇しました。 普段はなかなか聞くことのできないプロダクトマネージャーの想い、プロダクト開発の裏側なども聞くことができ、社内メンバーとしても新しい発見がありました。

そして、このブログの本題ですが、今回はAI関連のセッションもあるということで、私はそちらの裏方メンバーとして関わっていました。 こちらが、そのセッションの資料です。 ユニファのこれまでのAIに対しての取り組み、それから現在研究中の技術に関することまで、幅広くお話しました。 speakerdeck.com

その模様は、月に一度配信している「ルクミー開発チーム通信」の今月号でも書いております。

room.lookmee.jp

「デモ、やりたいよね。実際に触ってもらいたいし。」

特にオンラインのイベントでは、どうしても参加者は「聞くだけ」になりがちです。 今回のAI関連セッションでは、登壇者がデモをするだけでなく、可能であればこれまでAIなどに触れたことのない方々にもその一部を体験していただきたい!という話になり、「じゃあどんなものを作るのがいいかな?」という話をしていました。

そんな最中、日本時間の11/7にOpenAI Dev Dayが開催されました。

https://devday.openai.com/

ここで発表された内容はだいぶニュースを賑わせたと思いますので割愛しますが、多分に漏れず、ユニファの社内でもかなり話題になりました。 特に、画像から文章を生成できる「GPT-4 Turbo with vision」は話題になり、すぐさま試してみようという話になりました。 この時、「せっかくだから、未来会議のデモでやりたいよね!」という流れになり、急遽、デモの内容を発表されたばかりの機能を利用したものにしようということになったのです。 それがまさに11/7、未来会議のセッションのある11/10の数日前のことでした。

三日あればなんとかなる!と意気込んで開発

昨今のプログラミングにはChatGPTやAmazon Bedrockなど、まあとにかく各所に協力者がいるので、ちょっとしたものならすぐに作れます。 折りからの個人的なLLMブームもありましたので、張り切って開発しました。なんとか前日までに写真と動画から文章生成が可能なデモ用機能を用意し、リハーサルもしていざ本番!

しかし、画面には、無情にもInternal Server Errorの文字が……。。。😭

実はこの時、あまりにも話題になりすぎたChatGPTには過大な負荷がかかるだけでなく、攻撃まで受けていたようなのです。

OpenAI APIステータス(11月)
11/10頃のOpenAIによるIssue報告

そんなわけで、当日のデモは予め用意されていた機能を利用した場合の写真で代替されました。

「デモって本番で失敗するよね。」というジンクス、開発者の中では割と「あるある」だと思っています。そんな「あるある」の歴史の一ページを刻む一件となりました。

当日はダメだったけど

当日はダメでしたが、先にもご紹介した通り、未来会議には録画配信もあります。この録画配信に合わせ、別日にデモ動画を撮影し、録画配信にてご視聴いただけるようになっています。

どんな風に画像や動画が説明されているのか? どれくらいの早さで説明されているのか?

保育の未来がちょっと見えてくるようなデモになっているのではないかと思います。(と、ドヤりつつ、デモをやっているのは私ではありませんが😂)

ご興味をお持ちの方は、ぜひ下記から登録してご視聴ください。

▼ルクミールームに登録済みの方はこちら

https://room.lookmee.jp/view/post/0/559630

▼ルクミールームに登録していない方はこちら

https://info.lookmee.jp/l/888213/2023-09-13/2wdctj

まとめ

そんなわけで、今回は、未来会議のセッションとその裏側についてお話しました。デモの失敗も、今となってはいい話のネタとして使わせていただいております。 今後もユニファでは新しい技術を取り入れつつ、保育の現場に寄り添うプロダクトを作っていきたいと考えています。

ちょっとの失敗もブログのネタにできるユニファにご興味のある方! ぜひ一度、カジュアル面談でお話ししましょう。

unifa-e.com