この記事はユニファAdvent Calendar 2023の5日目の記事です。
はじめまして!1月からユニファのPdMをしております、水本と申します。7時間の時短勤務をさせていただいています。
最近は、2歳児界のアンセム「はたらくくるま」を子とともに練習中です。全3曲、計36台の車が次々出てくるのですが、どれが何番だかゴッチャになりながら楽しく歌っています。
さて、PdM(プロダクトマネージャー)の幅広い業務の中で大切にしていることはいろいろあるのですが、現在のルクミーのように「改善・修正したいことがまだまだたくさんある」フェーズにおいては、開発チームの進行スピードを重視したいと私は考えています。具体的には、「同じ工数で、できるだけ多くの問題を解消したい」という気持ちでやっています。
チームの時短化のためにやっている工夫を、今回は仕様書の面にフォーカスしてご紹介させていただきたいと思います。
時短化への道1:画面仕様書の管理ルールに忠実に従う
ユニファに入社した時点で、仕様書の中でも特に多くの部署に関わるものである「画面仕様書」の管理ルールは存在していました。こんな感じです。
1回のプロジェクトごとに①と②を行い、1サイクルとなります。この方法は一見面倒ですが、大きなメリットがあります。1つの画面に対して複数のプロジェクトが並行して走る場合や、開発が始まってからリリース順番が入れ替えになる場合、それらの影響を受けずに各プロジェクトの仕様書を整備できるので、開発やテストの正確性が上がり、手戻りを防げます。
まずはこれに忠実に従って読み書きすることで、私自身の仕様理解のスピードアップに役立ちました。
ただし、やはり過去プロジェクトの状況によっては、ルール通りの記載がないケースが多く見つかります。そこで・・・
時短化への道2:「最新仕様書」に、遠慮なく追記する
抜け漏れにもいろいろありまして、ページごと足りない・記述が足りない・リンクが古い・独自ルールで書いている・最近の変更分が未反映、などが見つかります。
そのたびに、「最新仕様書」に現在仕様を追記し、規定外のフォーマットを修正していきました。もちろん仕様書の整備が目的なのではなく、調査の結果として判明したものは確実に書き留めていったという感じです。
これを行うことで、PdMとしての改善検討がスピードアップする(過去の開発で担当していなかった画面の特長や注意点・問題点もあらかじめ把握できるため)だけでなく、今行われているプロジェクトでの考慮漏れリスクを軽減し、プロジェクトの遅延を防ぐことにも役立っています。
リリース時以外の最新仕様書の更新にちょっと抵抗を感じる方もいるかもしれませんが…遠慮なく追記するポイントとしては、「仕様の記載ルールにきちんと沿う」ことと「Confluenceのバージョン管理機能を信じる」ことです!ぜひお試しいただきたいです。
時短化への道3:「プロジェクト仕様書」は、Diffをとりやすいように色分けして書く
最後にもう一つご紹介します。
「プロジェクト仕様書」を書く時、元となる「最新仕様書」との差分(追加・削除・変更)が一目でわかるように、更新のあるセルと文字に色をつけていき、プログラムでの「Diffをとるときの画面」に似た状態にします。
これは、現行のルールにアドオンして試してみたところ、チーム内で好評だったのでそのまま続けているものです。メリットは劇的なものではないですが、以下のようなことが積み重なっていき各段階での進行がスムーズになっている印象があります。
- 読む側(エンジニア・デザイナー・QA):変更点を拾い読みしやすくなり、変更点のみにフォーカスすることができる。逆に、変更がない箇所もはっきりするので、矛盾や漏れの指摘を早い段階でしやすくなる。工数見積の正確性が上がる。
- 書く側(PdM):変更するかしないかを常に意識しながら書くので、仕様の矛盾や漏れを防ぎやすい。
ただしちょっとやり方がアナログな気もするので、将来的にはもっと楽に同じ効果が出せる方法があるだろうなと思います。もっと良い方法が見つかったらまたご紹介します。
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仕様書編は以上になります。お読みいただきありがとうございました! 次回は、コミュニケーション編を書いてみたいと思います。
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