ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

デザイナー視点からのChatGPT連携

こんにちわ。デザイン部所属のデザイナー中村です。最近はゲームばかりしています。先日ゼルダの伝説をいったんクリアし、いまはFF16が出たので楽しくプレイしていますが、今度はStarfieldが発売されます。死んじゃう。私の家は、学校にひとりはいる「ゲーム機がいっぱいある友達の家」と化していて、Nintendo SwitchとPS5とXboxがフル稼働しています。それを、妻と子どもたちが冷たい視線で見ています。

最近は生成AIもすさまじい盛り上がりを見せていますが、ルクミーでも先日、ChatGPT APIを利用した機能をリリースいたしました。

prtimes.jp

ちなみに、この各種グラフィックも中村作成です。デザイナーの方であれば、こういった画像をつくるのはわけもないことだと思いますが、こういったことにもしっかり注意をはらって効果を最大化させていきたい気持ちがあります。

UIデザインから見る生成AI

さて、こちらの機能のデザイン(グラフィックではなく、言及されているおたよりや帳票管理機能においてのデザイン)を担当することになった私ではありますが、正直なところ、当初はさっぱり糸口がつかめませんでした。

昨今ではそれなりにChatGPTと連携した機能は数でており、様々なSaaSでも見られるようになりましたが、私はけっこう、このプロジェクトの初期のこねこね期からUIで関わっていたので(それこそ、おたよりに搭載してみようとなる前段階の試行錯誤のフェーズから参加していました)、そのころは本当にどういう形が最適なのかさっぱりわからん状態でありました。

要件はシンプル

とはいえ、整理をするまでもなく、要件自体はシンプルです。入力された情報があって、それを出力するだけです。あとはどうしても生成待ちの時間がありますから、ローディングをどうするか、ぐらいです。

そう考えると、わりと世の中に似たような要件はいくつかあると気づきました。

一つはFAQのコンテンツです。出力は決まったものであるものの、ユーザーの入力に対し、何らか返してくれます。これはUIとして参考になりそうです。

もう一つ、こちらのほうが自分としては大いに参考になったのですが、DeepLやGoogle翻訳などの翻訳ツールです。これはもう明確に、入力されたものに対して、時間を置いて出力される仕組みです。その意味では、私は初期UIにおいてはめちゃくちゃ翻訳ツールを参考にしてプロトタイピングしていました。

DeepLは入力と出力が明確で参考になる

もちろん、デザイナーとして検討する部分はこれだけではありません。ボタンをどこにどう置くのか、そのラベリングは、生成されたものはコピペしたいけれど、そのボタンはどうする?などなど。ルクミーに実装する際には、ルクミーとしてのルールがありますから、それを崩すことなく、とはいえ気づいてもらうにはどうしたら…?

UIにこだわる優先度

しかし考えてみると、まだこのChatGPT連携機能はどうなるかわかりません。出してみたものの批判殺到で取り下げるかもしれませんし、やってみたら他のところに課題が見つかってそちらに注力するかもしれません。つまり、めっちゃMVPで開発する必要があるのです。

そうなると、このUIデザインにリソースをかけまくるのは得策ではないので、一定の水準(わかりやすさ、使いやすさなど)が担保できた時点で、私はまずはリリース優先で他のプロジェクトに移動することにしました。そういった意味では、現在のUIが最適とはとても思えませんが、まず使っていただくぶんには不都合はないのではないか……ぐらいの感覚でリリースされています。

今後に向けて

翻訳機能を参考に検討しましたが、その流れで考えると、翻訳ももはやWebのツールから抜け出て様々な場面で活用されています。Google レンズなどがいい例で、翻訳したい内容はもうカメラで読み込んだりしていますね。こういったふうに、やがて生成AIとそれを扱うUIもどんどんと進化を重ねていくのだろうと思います。

保育ICTの文脈では、まだ現状では書類の負担軽減程度ではありますが、今後も様々なアップデートを重ねて、より効果の高い機能に育て上げていければと思います。

ユニファでは、ChatGPTだけでなく様々なプロダクトを一緒に作っていける仲間を募集しています。よろしければ下記採用情報をご覧ください。

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