こんにちは、ユニファでプロダクトマネージャー(以下、PdM)をしている、たしろです。
PdM Days Day4に参加することが決まりました。(倍率高かったみたい)他社のPdMの方とお話しできる機会を楽しみにしています。
最近、PdMに関する採用ページの作成準備を進めていて、「ユニファのルクミーというプロダクトがどんなものを作っているのか?」についてあまり情報がないな、と感じました。
保育領域のプロダクトでもあるので、別の業界の方からは課題が見えにくかったり、具体的な機能が何を解決しているか、も想像がしにくいだろうな、と。
そこで、今回はユニファのPdMメンバーに「2024年度で印象に残るリリース」を聞いてみたので、いくつかご紹介したいと思います。(保育業界では年度を意識するので、2024年度の括りにしています。)
少しでもユニファのプロダクトについて伝わると嬉しいです。
「家族アルバム みてね」と「ルクミーフォト」の連携機能
どんな機能かを一言で
「ルクミーフォト」で保護者が購入した写真データを、MIXI社が提供する「家族アルバム みてね」の共有アルバムに自動連携することができる機能です。
その機能を作った背景は?
資本業務提携先であるMIXI社との共同開発プロジェクトです。「みてね」と写真データを連携することで、両サービスのユーザーにとって利便性を向上することが目的です。
ユニファ社内としても、基盤開発とフォトの2チームが共同で参加しました。基盤開発チームでは、保護者のアカウント連携にかかる認証の仕組みや連携同意機能を開発し、フォトチームでは保護者の購入写真データを連携する機能を開発しました。
このリリースを通して印象的だったことは?
「ルクミーフォト」と「みてね」どちらも家族向けのサービスですが、アカウントを接続するにおいては、それぞれのサービスの特徴や拡張性をよく理解し合い、仕様や初期開発のスコープを両社で議論する必要がありました。その調整過程がとても面白く、学びがありました。
園児毎に写真枚数を見える化するばらつきチェック
どんな機能かを一言で
園児毎に写真に写っている枚数を確認することができる機能です。
機能アップデート記事も是非ご覧ください。 lookmee.jp
その機能を作った背景は?
写真を活用した保育業務が進行する一方で、保育施設の先生方にとっては、写真撮影の際に、「園児毎の写真枚数をバランスよく撮影すること」の意識の負担や、実際に写真活用をする際に、「園児毎の写真枚数を正の字を書いてカウントして偏りがないようにすること」が負担になっていることが、リサーチを通じて明らかになっていました。
これらの先生方の業務負担を軽減し、先生方にしかできないことへの創出に繋がればと思い、園児毎に写真を写っている枚数を自動でカウントして確認ができる機能を開発いたしました。
このリリースを通して印象的だったことは?
この機能は、2022年にリニューアルしたユニファ独自の顔認証システムを土台にして開発をしています。 この頃から先生方の要望として求められ続けた機能を提供できたことがとても感慨深く、実際にご利用いただいた先生から「ほんとに便利です!!」という反応もたくさんいただけた内容でした。
引き続き先生方の様々なご意見に耳を傾けながら、改善し続けられたらと思います。
連絡帳一覧画面の表示カスタマイズ
どんな機能かを一言で
連絡帳の一覧画面で表示される各項目を、クラスごとに表示・非表示の設定ができる機能です。
その機能を作った背景は?
この機能は、最初に「夏の時期に『プール』の項目を一覧画面に表示してほしい」という要望がきっかけで開発されました。
当時、連絡帳一覧画面で表示される項目は固定されており、「プール」は表示対象外でした。そのため、プールの情報を確認するには、わざわざ連絡帳の詳細画面を開く必要がありました。
さらに、同様の要望として、バス通園のある園からは「バス登園する・しない」を表示したい、保護者からのメッセージがある場合はすぐに一覧で確認したい、などのリクエストが寄せられました。これらの要望に応え、園やクラスごとに表示項目をカスタマイズできるように機能を追加しました。
このリリースを通して印象的だったことは?
特に園児数が多い場合、連絡帳詳細画面をすべての園児分開いて確認する必要があり、先生方にとって大きな負担でしたが、この機能によりその負担を軽減できました。
「プール」に関する要望は全園共通でしたが、他の項目についても園ごとのニーズに応えられたことが大きな成果だと感じています。
「本当に見やすくなりました!ありがとうございます!」という多くのポジティブな反応をいただきました。
請求に関する個別料金の一括登録・削除
どんな機能かを一言で
任意の園児に任意の料金を一括登録・削除できる機能です。
その機能を作った背景は?
料金パターンは基本的に一定ですが、園によっては隔月請求をする場合に料金のつけ外しが求められていました。
このリリースを通して印象的だったことは?
園児一人ずつ設定していけば実現できますが、100人いる場合1分の作業でも100分になってしまいます。機能不足に対する要望を優先しがちですが、一括処理を実現することにより時間を創出し、その時間を園児のために使ってもらえればと自分のいる意味を改めて考えさせられました。
登園、降園をスムーズにするQRコード打刻
どんな機能かを一言で
保護者様が園児別に発行されたQRコードをタブレットの画面にかざすだけで登園、降園の打刻ができる機能です。
※ QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
その機能を作った背景は?
従来のタッチ打刻やパスワード送信による打刻方式(動物パスワード打刻)では打刻時に数秒~数十秒の時間を要することから、登園、降園のラッシュ時に打刻のための行列、待ち時間が発生するという問題がありました。
より速く、特別な機材が不要で多くの園様に導入いただきやすい打刻方式として、園・施設様から長らくご要望いただいていたQRコードによる打刻に対応をいたしました。
このリリースを通して印象的だったことは?
QRコードの読み取りの速さ、わかりやすさはもちろんのこと、様々な環境下で安定してパフォーマンスが出せるよう、「使いやすさ」にこだわって各種仕様を調整いたしました。
実際にご導入いただいた園・施設様からは「打刻前の行列が少なくなりました!」 「打刻画面もわかりやすく、保護者さんもすぐに慣れたようです。」 「「ボタンの押し間違えによる打刻ミスも減って、いいことばかりです。」とたくさんの嬉しいお声をいただくことができました。
どのようにして検証していったか、についてはブログを是非ご覧ください。 tech.unifa-e.com
最後に
以上、ユニファPdMが選ぶ!印象に残るリリース情報でした。各PdMメンバーからは「あれもこれも紹介したい!」という声が多く上がったのですが、すべてを紹介すると膨大な量になってしまうため、厳選させていただきました。
「こんなところまで細かくやっているのか」「楽しそうな開発現場だな」と、ユニファの開発現場の様子やその魅力が少しでも伝わっていれば嬉しいです。現在も絶賛開発中で、まだ公開できない情報もありますが、そういったものも引き続きブログでお届けしていけたらと思います。
ユニファのプロダクト開発にご興味を持たれた方は、ぜひ募集要項をご覧になってください。 jobs.unifa-e.com