こんにちは、プロダクトマネージャーの田嶋(たじー)です。 この記事は、UniFaアドベントカレンダーの12日目の記事となります。
今回のテーマは、「意思決定に伴う責任と、向き合い方」についてです。タイトルにある通り、今回は上司からのフィードバックを基にした振り返りです。まだまだ至らないことばかりですが、自戒のために記録します。
ちなみに本ブログのイラストは、#ジブリ字幕メーカー を活用しており、フィードバックの場のマイルドな空気感を再現しています!笑
【目次】
■0.はじめに
入社してわりとすぐ、上司から頂いたフィードバックがありました。
・たじーは、上役の言ったことを信じすぎる傾向にある。 ・正攻法が確立された領域においては、その分野の専門家・ベテランの意見が正しい可能性は高いが、そうではない可能性、特に移り変わりの激しい領域においては正しいとは限らない可能性もある。 ・専門家やベテランの発言には一定の信頼と、敬意を示した上で、「なぜそれが妥当といえるのか?」「どうしてそのようになるのか?」というメカニクスを理解・検証しようとする姿勢が大切。 ・また権威に限らず誰が言ったことでも同様に、自分の頭で考えるようにしましょう。
上役からすれば、部下が自分の指示通りに動く方が都合がいいのに、中長期的な目線を持ってフィードバックいただけたことを嬉しく思った記憶があります。
そんな最初のフィードバックから今日にいたるまで、数々の失敗・ご迷惑と、それら私の行動に対する有り難いフィードバックを頂いてきました。
今回はその中でも、ハッと心に刺さった「意思決定に伴う責任と、向き合い方」について自戒のために振り返ります。
■1.上流工程は、意思決定に大きな責任を伴う
※「上流/下流」の表現は、物事を進める初期/後期の過程を指しています。
上司から、「上流の仕事とは、決して”自分の思う素敵なアイデアを下流の人たちに作ってもらう”ではないよ」と言われて、かなりハッとしました。
続けて、「上流工程ってね」と、例として、上司が実際に意思決定をする際に集めた膨大なデータを見せてくれました。(スプレッドシートを横スクロールし続けてもシートの終わりが見えないの初めて見た)
・何故こうまで泥臭いファクトの確認、情報整理に時間を費やしているか?「責任感だよ。」 ・自分のお願いの先で動いてくれる沢山の方々がいる。彼らの時間を無駄にしないためにも、上流工程には最適な意思決定に責任がある。 ・そのためにはファクトを集め、誰が見てもそうだと納得できる論理を組み立てなければならない。
振り返ると、「肌感では」「感覚的には」「〜だと思う」という言葉。意思決定の場面でも、私はあまり意識せずに使ってしまっていました。
・上流で仕事をするには、こうした言葉に罪悪感、嫌悪感を持たなくてはならない。 ・この感覚がないと、軽はずみな意思決定と”臨機応変”の名のもとに、周囲を振り回すことになる。
前職では、わりと自分の裁量で意思決定できたのに対して、今は殆どの意思決定に上司や先輩が入って下さっていて、それもかなり細かく突っ込まれます。ありがたいと思いながらも、「自分で決めて良ければもっと早く進むのにな」とも少し歯痒く思っていました。
ただ、プロジェクトは、オンスケ進行のリリースがゴールではありません。本当に世の中に価値を生み出すことこそが、真のゴール。このゴールの達成に向けて同じ船に乗ってくださる方々のためにも、1つ1つの判断を、曖昧にやり過ごさない。意思決定を大事にやっていこうと思いました。
■2.責任を全うするために、どう意思決定をしていくか
今回は、フレームワークを用いるようなテクニックではなく、"姿勢"に焦点を当てたフィードバックを中心に振り返ります。
■2−1.悪魔の代弁者を立てる
「たじーには恐怖心が足りない。来週のプレゼン、どうせ通ると思ってるでしょ?」 経営陣への企画プレゼンを控えたタイミングで、企画書の中途半端な出来栄えに対するフィードバックでした。
また別の先輩からもこんなコメントが。
例えば、〜〜ってどのくらい?〜〜ってどんなソース?とか考え始めると無限にでてきて、承認もらうまで不安で、ずっと情報集めたり、資料を作ってました。XXさんもよくおっしゃってますが、自分の中に意地悪な自分をつくって、ぜひスライドつくってください。私は100スライド近くつくって、実際は10スライドくらいしか使わなかったですが、質疑応答のときには、100スライドの中から20スライドくらい提示した印象です。
楽観視すると、備えが疎かになる。「きっと自分は間違っている」という恐怖心がアウトプットの質を上げる。悪魔の代弁者 を立てて、自問自答してみよ、というメッセージでした。
■2−2.クリティカルシンキングを実践する
悪魔の代弁者をより有意義なものにするための思考法として、上司から、以下のコメントと共に勧められた本がコチラです。
健全な批判的思考を自己・他者の両方に向けながら、素直さを発揮できると、もっとめちゃくちゃ良いパフォーマンスが出るんじゃないかと期待してます。
ちなみに、本書ではクリティカルな思考法(適切な規律や根拠に基づく、論理的で偏りのない思考)として、大きく以下3つの要素を紹介していますが、この中で最も重要なのは、1.態度だそうです。どうやら、知識/技術の大前提にあることのよう。
1.問題に対して注意深く観察し、じっくり考えようとする態度 2.論理的な探究法や推論の方法に関する知識 3.それらの方法を適用する技術
そして、そうした態度を持ち合わせた人には【10の特性】があるそうです。
1.知的好奇心 いろいろな問題に興味をもち、答えを探そうとすること 2.客観性(★) 何事かを決める時、感情や主観によらず、客観的に決めようとすること 3.開かれた心(★) いろいろな立場や考え方を考慮しようとすること 4.柔軟性 自分のやり方、考え方を自在に改めることができること 5.知的懐疑心(★) 十分な証拠が出されるまでは、結論を保留すること 6.知的誠実さ 自分と違う意見でも、正しいものは正しいと認めることができること 7.筋道だっていること(★) きちんとした論理を積み重ねて結論に達しようとすること 8.追求心 決着がつくまで考え抜いたり議論をしたりすること 9.決断力 証拠に基づいてきちんと結論をくだすことができること 10.他者の立場の尊重 他人の方が正しい場合は、それを認めることができること
今の自分に当てはめてみた時、全体的に至らない点ばかりですが、特に★を付けたところ、まとめると「様々な立場からの視点を考慮し、ファクトに基づいて判断すること」を当面意識しようと思います。
そして、今後は意思決定の甘さについて再度フィードバックを頂くことがないように、精進していきます!
以上、ありがとうございました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ユニファでは、新たな仲間を積極採用中です。 プロダクトマネージャーも大絶賛募集中!よろしくお願いします! herp.careers