ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

七転び八起き。

こんにちは。 ユニファの開発エンジニアのマネージャーをしている田渕です。

年が明け、新型コロナに関しての状況が急激に変わってきました。 気づけば新型コロナの情報を日常的に耳にするようになってから丸二年ほど経とうとしています。

私はこちらのブログの中でこれまで、新型コロナに関しての記事を何度か書いて来ましたが、この二年の間に色々な試行錯誤がありました。 今日は、その試行錯誤と現在の状況について、改めてまとめていきたいと思います。

過去記事を振り返ってみよう

さて、過去の記事を振り返ってみましょう。

一番初めに書いた記事がこちらです。

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それまでも部分的にリモート勤務を取り入れていたユニファの開発エンジニアでしたが、緊急事態宣言を受けて完全リモートがベースとなる時期がありました。 もちろん、慣れない部分もあり、時期が新しいアプリケーションのアーキテクチャ設計をしなければならない時と重なってしまったこともあってコミュニケーションの取り方にはかなり苦慮したことを覚えています。

また、緊急事態宣言によりシステムの使われ方が変わったことで、思わぬ形でシステムが影響を受けたこともありました。

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その後、2020年の最後に振り返りとして、下記のような記事を書きました。

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上記の記事でも書かれているように、フルリモートで仕事をする上では、時々でも顔を直接合わせて仕事をできる時とは異なる配慮が必要になります。 例えばプロダクトやサービスの企画や設計初期では、やはりホワイトボードにみんなで絵を描いて話をした方が伝わりやすい・効率がいいということはあると思うのですが(実際、開発現場で最も問題になったのはその辺りでした)それが出来ない以上、それに代わる手段を考えなければなりません。 ミーティングに臨む前に事前に叩きの絵を描いて行って、それを画面共有しながら進めていくですとか、オンラインホワイトボードの類を利用してミーティングを進めるなどのやり方は、本当に完全リモートになるまではそこまで利用・徹底されていませんでした。 また、オンラインでの飲み会・懇親会も、緊急事態宣言が出るまでは文化としては存在しませんでした。 新型コロナウイルスに翻弄された二年間ではありましたが、この二年間の間に、完全リモートで仕事をするということに皆がすっかり慣れ、上記のようなことが自然と行われるようになったというのは大きな変化だったと思います。

その試行錯誤はどこに繋がったのか?

そして上記のような変化は、社内の色々なことにいい影響を与えてもいます。

採用方針の変化

それまでのユニファは、基本的にエンジニアの採用基準として「オフィスに出勤できる場所に住んでいること」がベースにありました。 「そんなにしょっちゅう来なくていいけど、何かあった時に出社できる距離に住んでいること」という感じです。 しかしながらここまでに書かれてきたような試行錯誤や、ある種の考え方の転換を行うことで実際に大きなプロダクト開発プロジェクトの開発完了までをやり遂げることができました。 その実績を作ったことで、現場やマネージャーの間でも「フルリモートでも活動できるのでは」という気持ちが大きくなりました。 そこから更に働き方の選択肢が広がりました。 それが、こちらにも書かれている「地方採用の開始」です。

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ユニファでは新型コロナウイルスの発生前よりリモート勤務はして来ており、時期によっては家庭事情や体調面の問題からほぼ出社せずに自宅から仕事をするという文化ではあったものの、完全リモートとなる「地方採用」に関しては「本当に成立するのか?」と踏み出せずにいました。 しかしながら、緊急事態宣言を受けてのリモート主体勤務での実績を見た結果として、地方採用を行ってもチームとして成果を出して行けるであろうという結論になった訳です。 ただし、これにはエンジニア特有の業務の進め方(担当を決めたら黙々と作業を1人で進めることが多いこと)であったり、そもそもちょっとしたPCのトラブル・自宅ネットワークの不調の改善などであれば自身で対応出来るという職業的な特徴もあって成立している部分もあります。

拠点追加への対応

ユニファは昨年、北九州にオペレーションセンターを設立しました。

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それまでも名古屋のオフィスもありましたし、離れたところにいる開発者以外のユニファメンバーとのやりとりはありましたが、北九州にオペレーションセンターが設立されたことでそれまで以上に頻度が高くなりました。 しかしながら、緊急事態宣言下でのフルリモート勤務の経験があったことから、皆と離れて仕事をするときのやり方は心得ており、結果的にオペレーションセンター設立後のコミュニケーション手段の安定化までのハードルを下げた形になったことと思います。

最後に

現在ユニファでは、エンジニアに関しては新型コロナの状況を見つつ、必要であれば出社するという形をとっています。 年末付近では気分転換も兼ねて久しぶりに出社をするメンバーも増加傾向だったのですが、感染者の再増加に伴い、再び自宅での勤務が主体となりつつあります。 ここまでご覧いただいた通り、当初は戸惑いながら始まったほぼ完全リモートによる開発体制でしたが、その知見を溜め、皆が慣れていくことで、組織としては他の選択肢が広がるということに繋がって行きました。

新型コロナのことに関わらず、当初は戸惑い大変なことばかりだった事柄も、長い目で見ると前向きな結果に繋がることがあります。 また、私個人としては、例え外部から「失敗」と言われたとしても、その経験を自身の次の何かに繋げたいと考えています。

古今東西、「失敗や苦しい経験をただ『辛かった』『大変だった』というだけの出来事として処理するのか、その後の未来に繋げるかはその人次第である」というような趣旨のことを、多くの偉人・有名人が言っています。 本ブログのタイトルにしている「七転び八起き」という言葉は

何回失敗しても、それに負けず、また勇気を奮い起こすこと。

人生には浮き沈みが多いということ。*1

という意味とされていますが、大変だった経験も苦労した経験もめげずに次の何かに繋げて行きたいなと思います。

ユニファでは、七転び八起きの精神でサービスを作って行ってくれる仲間を募集中です! ご興味のある方は是非、気軽にご連絡ください!

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*1:Oxford Languagesより