ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

リテラシーによりそったデザインをつくるには

こんにちわ。デザイン部所属のデザイナー中村です。最近のメイン担当領域はUIデザインです。コーディングも好きです。いま一番楽しみなのは、BethesdaのStarfieldをプレイすることです。

保育業界のリテラシー

さて、さっそく本題に入りたいと思いますが、保育業界、の中でも特に園・施設で毎日子どもと一緒に過ごしている保育士やそれに準ずる皆様のITリテラシーって、どう想像しますか?

PCはどこもあるでしょう。最近はiPadなどのタブレットも見かけます。どこそこの園では連絡帳もアプリでやりとりしてる、なんてこともあるかもしれません。(弊社のルクミーで叶います)

でもまあ、平均しても、そんなにITリテラシーが高い業界ではないと思います。

考えてみれば当たり前で、保育士や先生の皆様は保育が仕事なのであって、PCやITを扱う仕事じゃないですから。保育のプロがITに強い必要はありません。

実際の園・施設の皆様のお声

いくつか一般的な声をご紹介しましょう。

  • CSV……?ってなに…?(エクセルならぎりぎりわかる)
  • ICTってなに……?(保育ICTサービス?なに??)
  • クロームってなに……?(インターネットはパソコンのこれ)
  • ブラウザとは…?(??)

とてもふつうの、一般的な声です。でも私たちのような、日頃からどっぷりPCに浸かっているような人間からすれば、衝撃的な言葉の数々です。CSVで一括登録、と書いてあってもわからないんです。CSVがわかりませんから。わからないもので、何を一括登録するのかイメージできません。

繰り返します。とてもふつうの、一般的な声です。

そういう人たちをこそ、救いたい

でも待ってください。ITリテラシーがゼロでも使えるのが理想じゃないですか。それが直感的ということじゃないですか。任天堂のゲームは全年齢対象ですよ。この人たちを救うことができたら、それは老若男女だれでも使えるということです。

そのために最近考えていることを紹介します。

実践できているかでいうとまだまだなので、ほとんど自戒メモみたいなものです。

必要なことだけ伝える

だいたいにして裏側のシステムは複雑です。このボタンを押したあとは、あのシステムに連携してAというボタンがアクティブになり、Aを押すとアプリユーザーにプッシュ通知が飛ぶとか。複雑です。

でもそこでユーザーにとって必要なのは、○○ができる、ということだけだったりします。その場合、長々と説明文を書くよりも、シンプルな注意文だけで良いのかもしれません。

決断を減らす

あれもこれも出来るシステムは、一画面にボタンが多くなりがちです。詳細へいくボタン、登録、削除、編集、印刷、提出、承認、油断するとすぐさまボタンは爆誕します。

むずかしくいうと、ボタンが増えるごとに決断力を消費しますので(押す/押さないの決断)、そのたびに疲弊して使いたくなくなる、みたいな話があるのですが、もっとシンプルに、ボタンが多いとわけわからん、でしょう。

アイコンはわからない

アイコンは便利ですよね。言語を超えた汎用性があると思います。一方で、アイコンそのものに頼りすぎるのも危険です。

アイコンだけで成り立つのなんて、本当に、メールとか設定とか、ユーザーとか、そのレベルだと思っています。それ以上は補助するテキストがないと無理。わかんない。わかんないとそこにマウスを持っていきもしません。

最近個人的に思っているのは、はてなマークのツールチップで、マウスを重ねると補助のテキストが表示されますが、あれきちんと機能してるのかリサーチしてみたいです。(わりと多用しているのですが、うまく伝わってくれれば……と祈る気持ち)

横文字は使わない(ようにしたい)

これこそ自戒メモなんですけど、もう横文字はやめていきたい。CSVがよい例で、ファイルの拡張子なんて、ふつうの人は表示すらさせてませんから。エクセルから書き出されたファイルはぜんぶエクセルのファイルです。JPGもけっこう怪しい。PNGも無理。GIFは死にました。

例えば「CSVで一括登録」、というボタンは、CSVがむしろ邪魔なので「一括登録」のみにするなどすると良さそうです。

最後に

これはあくまでも、リテラシーがさほど高くない方向けのデザインにおいて考えていることです。最後の例の「CSVで一括登録」にしても、想定ユーザーのリテラシーがある程度期待できるのであれば、もとのほうがCSVを用意すればいいとわかるので、より親切とも言えます。

使うユーザーによりそって、いちばん届くようにデザインをしていきたいものですね。

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