こんにちは。プロダクトマネジメント部PdMの小谷田(こやた)です。
今日は『一元的品質の追求が大事』ということについてお話したいと思います。
以前『プロダクトの機能追加・改善案の優先順位づけについて』という記事を書き、狩野モデルに関してご紹介させていただきました。 その狩野モデルの中の「一元的品質って大事だな」と改めて思うようになりましたのでそのご紹介です。
一元的品質って?
一元的品質
充足されていれば満足を引き起こし、不充足であれば不満を引き起こす品質要素である。自動車でたとえるならば、「燃費が良い」という品質がこれに該当する。燃費が良ければ満足を引き起こし、燃費が悪ければ不満を引き起こす。
※ Wikipedia 狩野モデル - Wikipedia より引用
参考までに当たり前品質と魅力的品質についてもWikipediaからご紹介します。
当たり前品質
充足されていても当たり前と受け取られるが、不充足であれば不満を引き起こす品質要素である。自動車でたとえるならば、「エンジンがかかる」という品質がこれに該当する。エンジンがかかったとしても当たり前と受け取られるが、エンジンがかからなければ不満を引き起こす。魅力的品質
充足されていれば満足を引き起こすが、不充足であっても仕方ないと受け取られる品質要素である。自動車でたとえるならば、「車内にWi-Fiが搭載されている」という品質がこれに該当する。車内にWi-Fiが搭載されていれば満足を引き起こすが、Wi-Fiが搭載されていなかったとしても仕方ないと受け取られる。
前回書いたブログではECサイトで例えたところ、今回は部屋の電気で例えてみると下記になるかと思います。
当たり前品質:そもそも部屋の電気がつく
一元的品質:電気がLEDになっている
魅力的品質:部屋にシャンデリアがある
お客様からいただくご要望は大きく2種
私はユニファでPdMとして下記のサービスを担当しています。
クラスボード
連絡帳
おたより
ルクミーノートアプリ(iPad版、スマホ版)
日々の運営の中でいただくご要望は下記2種が多いと思っています。
「この機能がないと業務で困ってしまう」というもの = 狩野モデルでいう『当たり前品質』に属するもの。
「この部分がこうなるともっと良い」というもの = 狩野モデルでいう『一元的品質』に属するもの。
ただ、当たり前品質のご要望に関してはその見極めが難しいです。Aという園さんに関しては当たり前と思うものでも、Bという園さんではそうではない、というケースがあるからです。ご要望を俯瞰して考慮して、全体の中での位置づけ、及びプロダクトのコンセプトやその時のリソース状況に基づき、判断して進行しています。
当たり前品質 > 一元的品質
ご要望は出来る限り早く、多くのご要望にお応えできるよう日々努力しております。当たり前はないと困るものですので、そちらをベースにして、一元的品質に属するご要望も合わせて進めているという状況です。規模が大きいものに関してはお時間を頂く場合もあり恐縮ですが、一つ一つ検討し進めています。
一元的品質は幅があり、深い
当たり前品質は0を1にするもの、一元的品質に関しては1を10にするとものだと思っています。一元的品質は1~10までの幅があります。その現在の数値を見極め、限りあるリソースの中でどの数値を目指し実現するかが肝だと感じています。
プロダクトとして、当たり前品質はあって然るべき、その上で一元的品質を充実させていく。その一元的品質の充実度によって、お客様にさらに満足していただけるかどうかが決まってくると思っています。その上で魅力的品質も追求していき、サービスをより良くしていく、その流れなのかなと思います。
当たり前品質が当たり前にあるという前提の上で、次に目を向けるのは魅力的品質ではなくて一元的品質であるべきでは、ということです。 部屋で言うと「蛍光灯はありますよね。その次はいきなりシャンデリアを検討するのではなくまずLEDを検討しましょうね」ということです。
昨今、新技術がたくさん出ています。もちろんそれらはものすごい魅力的であり、素晴らしいものだと思います。しかし、そちらにばかり目を向けているのではなく、足元の当たり前は当たり前に、さらに一元的をしっかりとカバーしてこそ、その新技術が生きてくるのではと思います。その思いを胸にこれからも弊社サービスに取り組んでいきたいと思います。
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