ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

ルールの外で思考を繰り返すことの重要性

デザイン部の三好です。

最近はグラフィックデザイン関連の仕事を担当することが多かったので、その辺りを振り返りながら感じたことを書いていきます。

3つのバリューポスター

デザイン、と一言で言っても実際には様々な種類があります。
その中でもざっくりと分けることができるのがWEBデザインとグラフィック(ビジュアル)デザインです。

同じデザインという名前が付いていても必要な知識や技術も違うしゴールも違います。(ただしプロジェクトの種類や内容によって一概には言えなくなりますが、それを言い出すとキリがないのでここではあえて言い切ります)

例えばUIデザインの場合、基本的には「ユーザーに考えさせない(Don’t make me think)」デザインが原則となります。ユーザーが迷わずに最短のルートでゴールへ辿り着くために必要な機能を設計することが最も重視されます。

ではビジュアルデザインの場合はどうか。
社内バリューポスターのデザインを例にしてみます。

まず第一の目的として「社内のスタッフにバリューを浸透させていく」というのが最優先にあり、第二に「オフィスのインテリア的な側面」が求められていました。

つまりデザインを目にすることによって思考を促す必要性、そのため見る側に若干の負荷をかけるものであり、且つインパクトを残すビジュアルであることを意識して作成しました。

デザイン案

今回社内向けのポスターということもあって、ルクミーサービスのビジュアルデザインとはかなりテイストが違うものになっています。
これはもちろん今回の依頼内容がそういう方向性だったということが前提にありますが、そこに制作者の感性も多少散りばめられてあります。
…正直、自由度の高いタスクだったこともあって楽しくなっちゃってかなり強めに含まれているかもしれません。

賛否両論はきっとあるでしょう。でもそれでいいと思っています。楽しかったから。(すみません)

ただもちろん自身の想いの主張と会社のカラーのバランスを考慮した結果、様々な案を作成して通過した上で仕上げてあります。
デザインは最適な形での情報設計であるべきことは常に意識しているつもりです。

最後に

昨今デザイナーを取り巻く環境は目まぐるしい速度で変化しています。
デジタルファーストの時代となり紙媒体の力が弱くなっていることもあってグラフィックデザインのフィールドそのものが狭まってきているのは事実だと思います。

表面上の個性は重要ではなく、むしろ画一化していく傾向にあります。それよりも機能性の追求やビジネスへの介入が求められている時代です。
それはデザインの重要性やニーズが以前よりも増してきているということであって、とても嬉しいことですし、その変化に対応していかなければならないとも思います。

ですが決められたルール(ヒューマンインターフェースガイドライン)にのみ慣れてしまうのは若干の危機感を覚えるのも事実です。それでは似通ったデザインしか生み出すことができなくなり、もしかしたら将来的にはAIサービスにとって代わられてしまう可能性もあります。

やはり最後のところでは「個」の力が必要になると感じています。
表現の幅は広いに越したことはなく、それを身につけるためにはルールの外で思考を繰り返して、最善を尽くすための膨大なアウトプットを行うしか道はないと思います。

そういう意味でガイドラインの存在しないグラフィックデザインのフィールドは個人の力量を養うには適していると考えます。

同時に時代の変化に対応できるよう常に自身の領域の幅を広げていくことも必要で、なにかと盛り沢山なわけですが、そういったあらゆるデザインに垣根なく携わることができるのがインハウスデザインの良い点だと思います。

ユニファでは一緒に働く仲間を募集しています。

unifa-e.com