こんにちは。ユニファの VPoE をしております、柿本です。
皆さんは開発に AI コードエディタを活用していますか?
先日は Cursor 1.0 がリリースされ、その少し前に GitHub Copilot の Agent モードが GA するなど、毎月のようにワクワクが飛び出してきます!
さて、タイトルの通り、ユニファでは開発組織全体で AI コードエディタの導入を進めています!
これは単に新しいツールを使って業務効率化しようという話ではありません。
エンジニアだけでなく、PdM、QA、デザイナーを含む全ての開発メンバーが AI を使いこなすことで、 より価値の高い機能を、より早く提供できるようになると考えたからです。
なぜ、AI コードエディタを全員で使うのか?
ユニファでは去年から GitHub Copilot のライセンスを希望者に配布していましたが、春先に「Cursor か何か、AI コードエディタをエンジニア全員に導入します!」とアナウンスしました。
すると、PdM や QA やデザイナーも積極的に使い始め、「こんな使い方ができる!」「それすごい!」と盛り上がっていました。
考えてみれば AI コードエディタは結局のところエディタなので、コーディング以外にも活用できるはずで、この前向きな動きを組織全体でさらに促進して、次のような効果が期待できると思っています。
組織全体の AI リテラシー向上とプロダクトへの反映
AI コードエディタを日常的に活用することで、開発メンバー全員で AI は何が得意で何が苦手なのかを肌で感じることができます。
PdM は AI との壁打ちにより顧客価値を最大化するアイデアをブラッシュアップしたり、デザイナーは UX 向上のための新たな視点を得られます。
QA はリスクの網羅的な把握とテスト観点の洗い出しや自動テストのスクリプト作成に AI を活用し、早速、高品質なプロダクト提供に動き始めています。
そして、こららの経験によりルクミーへの AI 機能実装のアイデアを発見するなど、さらなる価値創造にも繋がると考えています。
プロトタイピングの高速化
ルクミーは保育 AI にも力を入れており、「たよれるくん」や「すくすくレポート」など、まずはプロトタイプや β 版をリリースして顧客フィードバックを得る、ということをしております。
その過程において、AI コードエディタによりエンジニアのコーディング速度を向上し、AI との壁打ちにより MVP 機能の洗い出しが高速にできることを期待しています。
職種を超えたコラボレーションの促進
AI コードエディタは、エンジニア以外の職種にとっても、コードや技術へのアクセス障壁を下げます。
PdM や QA が AI の力を借りてコードの意図を理解したり、逆に vive coding で生成したモックをエンジニアがセキュリティや規約にそった実装に落とし込んだりできるかもしれません。
エンジニアが言葉で伝えることが難しい UI をデザイナーに伝えやすくなる可能性もあります。
職種を超えてより密接で効果的なコミュニケーションが生まれることにより、開発組織全体の連携が強化され、認識齟齬の少ないスムーズな開発も期待できます。
どの AI コードエディタを使うのか?
自由な選択が生産性を最大化する
導入ツールに関しては、Cursorをメインとしつつも、メンバーそれぞれが使いたい AI コードエディタを(予算の範囲内で)選択できる方針で検討しています。
これは、個々の開発者の使い慣れた環境や、特定のタスクに最適なツールを選ぶ自由が、結果として最高のパフォーマンスを引き出すと考えているからです。
また、多様な AI ツールを試すことで、常に進化する AI 技術の最先端に触れ続け、組織全体の知見を深めることにも繋がります。
最後に
AI コードエディタの導入は、単なる業務効率化に留まりません。
導入を通じて、
- より早く、より価値のある機能を顧客に提供する
- AI を使いこなすことで、ルクミーの AI 機能をさらに進化させる
- 職種の壁を越え、一体となって最高のプロダクトを創り出す
という未来を目指しています。
AI を活用した開発やプロダクト実装に興味はありませんか?
ユニファでは一緒に働く仲間を募集しています!