ユニファ開発者ブログ

ユニファ株式会社プロダクトデベロップメント本部メンバーによるブログです。

リモートワークでの失敗から学ぶ、プロダクト開発3つのポイント

こんにちは。プロダクトマネージャーの井口(いのくち)です。この記事は、UniFaアドベントカレンダー 4日目の記事になります。

今年もいよいよ残りわずかですね。今年といえば、新型コロナウイルスの影響でリモートワーク主体の勤務になった方も多いのではないでしょうか?

私も今年の3月からリモートワーク主体の勤務を始めています。弊社に入社したのが2月だったので、弊社のメンバーと少し親しくなったくらいの段階でリモートワークを開始しました。その影響もあってか、プロダクト開発の進め方に関する失敗をいくつかやらかしました。

このブログでは、私の失敗の中から3つの失敗を取り出し、そこからの学びをご紹介します。リモートワーク下でのプロダクト開発の参考になれば幸いです。

tl;dr

このブログでは、3つの学びを紹介しています。

  1. 関係者との前提のすり合わせが今まで以上に大事

  2. 開発チケットは自分たちが管理できるくらいまで細分化すべし

  3. デイリースクラムでプチスプリントレビューを行うと問題発見に効果的

詳細が気になる方は下記もどうぞ。

失敗1:コミュニケーション編

発生した事象

リモートワークを開始してからしばらく経ったのち、このような事象がいくつか発生していました。

  • 共有したと思っていたスケジュールが上手く伝わっていなかった
  • 同じ事柄について話しているのに、話が上手く噛み合わない
  • 仕事の完了条件についての認識がズレている

原因

これらの原因を深堀すると、ある1つの原因に辿り着きました。

それは「お互いの前提の共有が不十分である」というものでした。

私はこれまで、関係者のほとんどが出社して勤務する環境で働いてきました。そのため、お互いの仕事のスケジュールや置かれている状況、さらにはお互いの仕事観(例:正確性を求めるのか、スピードを求めるのか)、といったお互いの前提を自然と知りあえる状態でした。

一方で、リモートワークがスタートしたタイミングでは、あまりお互いを知らない状態でした。加えて、リモートワーク下で今までのコミュニケーションスタイルを取ってしまったことで、前提共有が不十分なコミュニケーションとなってしまい問題が発生していました。

学び

この失敗から、

リモートワーク下で協働するには、前提のすり合わせが特に大事

ということを学びました。

手法としては、プロジェクトの前提のすり合わせでは「インセプションデッキ」を作られることが多いと思います。

これに加えて「ドラッカー風エクササイズ」「ワーキングアグリーメント」や性格診断テスト(例:エニアグラム)など、個人の仕事観を共有する施策の実施も重要と感じました。

失敗2:プロジェクトの進め方編

発生した事象

続いては、開発とQAを並行で進める時に発生した事象の紹介です。リモートワークが直接の原因ではありませんが、問題に拍車をかけた要因の1つだったと感じています。

スケジュールがタイトだったこともあり、開発とQAを並行稼働させるチャレンジを行いました(下記の図のような想定です)

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開発とQAの並行稼働イメージ

デイリースクラムでお互いの進捗を共有しており、上手く行くんじゃないかと思っていたのですが、実際は開発・QA間の手戻りが多く発生してしまいました。

原因

手戻りが発生した原因を深堀すると、

1つの開発チケットに大きくの内容を盛り込みすぎてしまい、チケット内に完了と未完了の部分が混在する状況になっていました。

そのため、チケットがいつまで経っても終わらず、チケット管理は上手くいかないし、チケット完了できないためベロシティの計測も上手くいかないという状況になりました。

学び

この失敗からは、

開発チケットは自分たちが管理できるくらいまで細分化すべし

ということを学びました。

ちなみにこの学びは抽象化でき、

相互に依存する物を並行稼働するときは、送り手(この事例では開発)と受け手(QA)で受け入れ条件を合わせるが大事

として汎用的に使える学びだと思います。

失敗3:問題発見編

発生した事象

最後にお伝えする事象は、デイリースクラム(朝会)のやり方に関する事象です。

私たちはスクラムで開発を行っており、毎日デイリースクラムを行っています。デイリースクラムでは、今自分が抱えている課題を他のメンバーと共有するプロセスが入っていますが、私たちのスクラムでは上手く機能していない状況がありました。

具体的には、毎日の報告では問題ないと共有されていたが、実は問題が解決されずに残っていました。それに周りも気づくことができず、問題の発覚が遅れ、対処や支援も遅れてしまいました。

原因

この事象を深堀すると以下の3つの可能性が見えてきました。

  1. 問題を話せるレベルまで、心理的安全性を高められていなかった

  2. (周囲は問題だと感じるが)本人が問題と気づかなかった

  3. 本人が報告を忘れてしまった

主観的ではありますが、話に上がってくる問題もあったので、1の心理的安全性はそれなりに高かったのではと思います。そのため、2と3の原因の方が強いと考え、この問題を軽減する方法を検討しました。

学び

検討するにあたり、下記図の「周囲が気づいて支援できる箇所(盲点の窓)」をいかに明らかにするかが重要と考えました。

f:id:unifa_tech:20201201183424p:plain
盲点の窓

そこで私たちはデイリースクラムに「プチスプリントレビュー」というものを取り入れました。

やり方は凄く単純で、デイリースクラム内で、その日に各自が開発した内容を画面共有しながら話してもらうだけです。問題発見に気づくことを目的とし、スプリントレビューのようにデザインや仕様の議論は行いません。

プチスプリントレビューを実践したところ、口頭での問題共有では出てこなかった問題に気づくことができたり、忘れていた問題共有も行うことができるようになりました。

副次的には、毎日新しく開発された内容を確認できるので、チームとしてもゴールに近づいている感じを得ることができるようになりました。

まとめ

リモートワーク下での失敗から、以下の3つのことを学びました。

  1. 関係者との前提のすり合わせが今まで以上に大事

  2. 開発チケットは自分たちが管理できるくらいまで細分化すべし

  3. デイリースクラムでプチスプリントレビューを行うと問題発見に効果的

1つでも皆さんのプロダクト開発の役に立てば幸いです。

最後に

もっと詳細を聞いてみたい、ユニファの開発ってどうなの?という疑問/質問がある方はぜひカジュアルにお話できると嬉しいです。

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それではみなさま、良いアドベントカレンダーシーズンをお過ごしください!

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「今年は洗練の年」と言っていた年初。その実態は??

この記事は、ユニファAdvent Calender 2020の三日目の記事です!

こんにちは。 ユニファでエンジニアのマネージャーをしております田渕です。

めっきり冷え込んだなぁと思ったら、知らぬ間に今年の最後の月になっておりました。。。

この一年は本当に、みなさん色々なことがあったと思います。 いつもの年とは異なる状況だった今年、一年を通し、新型コロナウイルスに対しての取り組みなどを、マネージャー視点で書くことが多くありました。

それらの自分の記事を振り返りながら、その後の状況、通して感じた課題や学びについても触れたいと思います。

2020/1/10 「ユニファ開発チームの2020年-今年は洗練の年!」

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新年初のブログは、「今年はどんなことを目指していくのか」と言ったことをエンジニアマネージャー視点で書いたものでした。 記事中にも記載がある通り、2019年はチーム構成の多様化が一気に進んだ年であり、試行錯誤の連続でした。 2020年はそこから一歩進んで、多様性のある環境での安定的な開発、サービス運用を行いたい、という目標を書いたのがこの記事。

その後どうなったのか?

2019年は手探りで進めることの多かった仕事も、それぞれのメンバーの頑張りにより、春以降はかなり洗練されてきていました。 多国籍チームでの開発における一番の課題となるのは言葉の壁だと思いますが、海外メンバーが日本語を勉強し、日本人メンバーが英語を勉強し、 互いに少しずつ上達することで、結果的にコミュニケーションの質は2019年と比べると飛躍的に向上しました。 「絶対に英語とかムリ。」と言っていたメンバーが、始めてみればSlackでサラサラと英語を書くようになっていたりと、 嬉しい誤算が数多くありました。 これは本当に、頑張ってくれたメンバーに感謝しなければいけないところで、 ここまで色々な言葉が飛び交いコミュニケーションがとれる環境を短期間で成立させられるとは年初には考えていませんでした。 2019年の試行錯誤の結果がようやく実を結び、さて今年は更なる飛躍を!……と思ったところで、新型コロナウイルスが襲来します。

2020/5/15 「新型コロナウイルスと多国籍チーム」

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ようやく多国籍チーム環境にも慣れて来たかな?と思ったのも束の間、今度は顔を合わせて仕事をすることが難しい環境になってしまいました。 また、前例のない事態の中、どうやってメンバーのケアをしていくのか、ということについて試行錯誤した内容について書いていました。

その後どうなったのか?

この時に書いていた「リモートワーク主体の勤務」は現在でも続いています。 これまでもエンジニアはリモートワークが認められていましたが、緊急事態宣言以降は基本がリモートワークとなり、そして今後もそのままであろうと思います。 スタートアップの中には「オフィスそのものを解約する」会社さんもいらっしゃると聞きますし、今年はそう言った動きが一気に加速した年でした。 顔を合わせて仕事をすることに慣れていたため、始めこそ「やりづらい」「寂しい」という声が多く聞かれていましたが、 良くも悪くも自宅での仕事に慣れた今、「離れた環境で出来ることの限界」について、皆が冷静に見極めるようになったと感じています。

対面での作業の方が効率の良い場面はやはり存在し、そしてそれをリモートで再現しようとすること自体が無理であるケースもあることを分かってきた、という感じでしょうか。 無い物ねだりをしても仕方がない、今の環境で出来ることを精一杯やろう、という空気に変わったように思います。

実はこの記事の頃、メンバーの一部は諸々の事情があり、一時自国へ戻ることがありました。 出国や入国の規制がいつ出て、いつ解除されるのかも分からないという不安定な状況、更にチームの中で時差もある環境でも 成果を出すことができたのは、上述したようなある種の「割り切り」が出来ていたことが大きかったと思います。

2020/8/11 「緊急事態宣言下でのシステム運用振り返り」

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緊急事態宣言が出ていた時、システムはどんな風に動いていたのか、その課題についてをまとめた記事でした。

その後どうなったのか?

この記事中で記載されていた「リモート主体勤務時のトラブル対応体制の整備」に関してはその後実施し、今日ではその決定されたフローに従い、運用が行われています。 始めたばかりの頃は皆慣れないため、連携に時間がかかることもありましたが、何度か実施するうちにスムーズに遠隔での障害対策本部の設置などが行われるようになりました。

今では当たり前のように行っているのであまり気にしていなかったのですが、 この振り返りのために記事を書いていて「そうか、まだ8月はこの運用出来ていなかったんだな。」と始めて気づいた次第です。

一年を振り返って

保育園、幼稚園、こども園といった場所が、いかに現代の生活にとって欠かせない場所なのか、ということを強く痛感した年でした。 仕事を通じ、大変な中でも強い意思をもってお仕事をされている保育士の方々のお声を聞く機会も多くあり、これまで以上にユニファの目指す世界、提供していくサービスの必要性を感じました。

ベンチャー企業と言うのは多かれ少なかれ思ってもみない壁にぶつかるものですが、今年は世界的な課題も加わり、例年以上に目まぐるしい一年でした。

以前に私が本ブログでも記載しているように、現在の教育課程に於いては子供たちが「主体的に状況を改善できる」ことを目指しています。 それは、いつか来るであろう「予想も出来ない事態、これまで経験したことのない事態に対応し、生き抜くため」だったのですが、今年がまさにそのような状況であったと思います。

一年間、例年にない状況についての記録として、このブログにて数々の取り組みやその成果を記録してきましたが、それらの情報を使い、来年以降もまだしばらく続くであろう現在の状況をよりよくするべく、考えて行きます。

そんなユニファで、一緒に働いてくれる方を募集しております! 少しでもご興味のある方は、ぜひお声がけください。

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採用面談・面接はお互いにとっての選考の場

皆様こんにちは、ユニファ CTO の赤沼です。この記事は、UniFaアドベントカレンダー 2日目の記事となっております。

最近いろんなところでアピールさせていただいておりますが、ユニファでは現在開発職の様々なポジションを絶賛募集中です。
私自身の直近のミッションとしても採用を最優先としていまして、様々な採用施策の検討や、候補者の方へのアプローチ、カジュアル面談、面接など、手を動かすところも含めてがっつりと入り込んでいます。

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そこで今回は、私がカジュアル面談や面接にて候補者の方とお会いさせていただく際に、どんなことを意識しているかを書かせていただきたいと思います。
ユニファへの応募を検討されている方はもちろん、この記事をきっかけに少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひカジュアル面談等でお話しさせていただければと思います。

基本的な選考フロー

現在開発職で募集しているポジションは幅が広いため、選考フローはポジションによって違ってくるのですが、基本的なフローとしては、下記のような形になっています。

書類選考 -> カジュアル面談 -> 一次面接 -> 二次面接 -> 内定

応募経路によってはカジュアル面談なしで最初から一次面接であったり、ポジションによっては上記に加えて技術課題をご提出いただくケースもあります。
また、個々のケースによっては面談機会を追加したり、柔軟にフローを調整しています。

面談・面接はお互いにとっての選考の場

採用の選考というと、企業側が候補者を一方的に選別するというイメージを持たれている方も多いかもしれません。
ですが私が選考フロー全体に対して思っていること、とりわけ面談・面接については特になのですが、選考フローは企業・候補者お互いにとっての選考の場であるということです。
私たちが候補者の方を、ユニファにマッチする方かを判断させていただくのと同時に、候補者の方が、ユニファがその方にとって入社するに値する企業かを判断いただく場でもあります。
特に私たちのような小さなスタートアップ企業は、知名度があるわけでも、条件が良いわけでもありませんので、そういった中でユニファを選んでいただくための努力が必要だと思っています。

カジュアル面談はほとんどのポジションで私がお話をさせていただいているのですが、まずカジュアル面談ではユニファのことを候補者の方に知っていただき、事業や開発チームに興味を持っていただくことを最優先と考えています。
なので私からユニファの事業やプロダクト等についてご紹介させていただき、候補者の方が気になっている点があればその点を中心にさらにお話をさせていただいています。

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その上で時間に余裕があれば、候補者の方が現在どんなことをされていて、どんなことに興味があるのかなどを伺わせていただき、カジュアルにお話をさせていただいています。

一次面接と二次面接は、私がどちらに参加させていただくかはポジションによるのですが、カジュアル面談なしで一次面接に対応させていただく場合は、まずユニファのことをご紹介させていただく上で、カジュアル面談と同様の点も意識しています。
それ以外の点としては、候補者の方がユニファにマッチしそうな方かを判断させていただくのですが、 それぞれのポジションの技術面の詳細なところは私以外のメンバーによる判断に任せ、私としては下記のような点を主に見させていただいています。

  • 気持ちの良いコミュニケーションが取れる方か
  • 技術面でのご経験、基本的なスキルはマッチしていそうか
  • 今後どんなことをやりたいと思われているか、その機会をユニファが提供できそうか
  • そのポジションに期待している課題解決が可能か

もちろん考え方は人それぞれ、各社それぞれだと思いますが、私は技術職であってもコミュニケーション力は重視しています。
どんなに高い技術力を持っていても、円滑なコミュニケーションが取れなければチームとしての業務は遂行できませんし、本人のアウトプットだけでなく、他のメンバーの業務にも支障をきたしてしまいます。

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とはいえコミュニケーション力が高ければスキルがなくても良いということでは当然ないので、これまでに経験されてきた領域や、基本的なスキルセットがマッチしていそうかという点も会話の中で見させていただいています。

また、今後候補者の方がどのようなキャリアを志向されているかという点も重要です。
コミュニケーション面やスキルセットがマッチしていても、今後候補者の方がやりたいことに対して、ユニファがその機会を提供できなければ、お互いに不幸になってしまいますので、その点もお話の中で聞かせていただいています。

そして各ポジションを募集している背景として、それぞれに解決してほしい課題があります。
課題の内容は各ポジションで異なりますが、どれだけ良い方でもそこにマッチするかが重要になってきます。

今のユニファにはマッチしないことも

選考の過程において、私たちとしてはぜひ次のステップに進んでいただきたく思っていても、候補者の方が辞退されることもあります。
理由は様々ですが、私たちの取り組みに足りていない点があった結果でもありますので、真摯に受け止め、次回以降の取り組みに活かしていきたいと思っています。

また、私たちからお見送りの判断をさせていただくケースもやはりあるのですが、こちらも理由は様々です。
候補者の方の能力不足というよりは、現在のユニファが求めているポジションとマッチしなかったというケースも多く、将来的にお互いの方向性がマッチするフェーズが来ましたら、その時はまたぜひ機会をいただければと思っています。

まとめ

ということで、今回は面談・面接でどのようなことを意識しているかを書かせていただきました。
この内容はあくまで執筆時点のものですので、今後状況によって変化してくる可能性はもちろんありますが、何はともあれまずは色々とお話しさせていただいて、お互いの理解を深めていくことが重要ですので、ご興味お持ちいただけましたらひとまずご連絡ください!!

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僕がアドベントカレンダーに込める思い

こんにちは。スクラムマスターの渡部です。

いよいよこの季節がやってまいりました!!!!!

そう、イルミネーションの季節ですね*1!!!!!!!!!(そうだけどそうじゃない)

そう、アドベントカレンダーの季節ですね。

この記事は、UniFaアドベントカレンダー 1日目の記事となっております。

ユニファではみんなの協力のおかげで、去年に引き続き今年も無事開催することができました。

ちなみに去年のカレンダーはこちら

UniFa Advent Calendar 2019 - Adventar

第1発目は何を書こうかと考えたのですが、せっかく(?)なので、僕がアドベントカレンダーに込める思いをつらつらと綴ろうと思います。

予めご理解いただきたいのは、今回のブログタイトルの主語は僕であり、今回のお話はあくまで僕個人が思っていることであるということです。

  • お祭りだから書きたい!!!
  • たまたま書こうと思ったタイミングがアドベントカレンダーだったんだ。
  • え、特に意識せず書いてるだけだよ?
  • 会社の雰囲気を知ってもらうため!

などなど、いろんな思いや理由があると思いますが、それと同じもので、ただアドベントカレンダーの1日目の記事にあたった、というだけです。

はじめに 〜むかしばなし〜

(ちょっと長いので、本題に入りたい方はこの章は飛ばしていただいて構いません)

僕は、チームで働くことが好きです。

なぜ好きかというと、それが楽しいからです。

*1:余談ですが、僕はイルミネーションに目がありません。メジャーだけど意外と知られていないことに関東3大イルミネーションがありますが、このチョイスは本当に素晴らしいものです。それぞれのイルミネーションは、同じイルミネーションではありますが、全く趣向の異なるイルミネーションですので、どれも違った楽しみができます。その話はまたどこかで…

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SQS + Shoryukenのメッセージ重複配信問題にMiddlewareで対応する

まだ鍋シーズン序盤だというのに、ごま豆乳鍋を3日に1回は食べているWebエンジニアの本間です。

最近、Railsアプリケーションのバックグラウンドジョブのworkerとして Amazon SQS, Shoryuken, Active Job を組み合わせて使うことが増えました。 過去にも以下のようなエントリを書いてます。

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今回は、Shoryukenを使ったバックグラウンド処理を実運用で使用するにあたって1つ悩ましい問題があり、それをMiddlewareを使って解決した話をご紹介します。

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心理的安全性がもたらす効果と、安全性を阻害するBadパターン

こんにちは。スクラムマスターの渡部です。

最近出版された「心理的安全性のつくりかた*1」という本が、発売から2ヶ月経たずに4版決まった*2り、Tech系カンファレンスでも心理的安全性についてのセッションがあって*3かなり盛り上がったりと、心理的安全性機運の高まりを感じている昨今です。

当然(?)ながら僕も「心理的安全性のつくりかた」を読んで、短期的にも長期的にも今後のふるまいを見直す良いきっかけになりました。

ただ、いかんせん「心理的安全性ってわかりにくい言葉だなぁ」という感想は今でも変わっていないので、備忘的な意味で次の2つのことをブログに残したいと思います。

このブログで扱うこと

  • そもそも、心理的安全性ってなに?どんな効果があるの?
  • 心理的安全性を阻害するBadパターン

このブログで扱わないこと

  • 心理的安全性を構成する4つの因子の詳細
  • いかにして心理的安全性を高めていくか?

これらは書籍「心理的安全性のつくりかた」を参照していただくか、どこか別の機会で「ユニファにおける取り組み」などをご紹介できればいいかなぁと思っています。

心理的安全性について

そもそも、心理的安全性とは何か?

心理的安全性は、Google の調査結果によってビジネスの世界で一気に広まった概念です。(Googleが定義したものではありません)

rework.withgoogle.com

本来の定義としては「チームの中で、対人関係におけるリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと*4」とされています。

若干難しいので、本の中で紹介されてる次の考え方がわかりやすくて僕も好きです。

一言でいうと「メンバー同士が健全に意見を戦わせ、生産的で良い仕事をすることに力を注げるチーム・職場のこと*5

心理的安全性の効果

定義はなんとなくわかりましたが、結局、それがあることでどんな効果があるのかがわからないと、興味もわかないですよね。

Googleによれば、以下の説明がありました。

  • 効果的なチームには、心理的安全性を含む5つの因子が関係していた
  • 心理的安全性は、他の因子の土台となるために圧倒的に重要だった
  • 心理的安全性が高いチームには、以下の特徴があった
    • 離職率が低かった
    • 収益性が高かった
    • 「効果的に働く」とマネージャーから評価される機会が2倍あった

「ふむふむなるほど、心理的安全性があると効果的に働けるんだな!」ということはざっくりわかりますね。

ただ、どんな理屈で効果的に働けるのか?はまだちょっとわかりにくいですよね。

それについて、「心理的安全性のつくりかた」では、以下のように解説されていました。

心理的安全性が効果的な主な理由
  • 心理的安全性があることにより、チーム内で情報が積極的に共有されるようになったり、意見の衝突頻度が増えるようになる。それによりチームが学習していくことで、パフォーマンス向上へ繋がる。
  • 心理的安全性があることにより、タスクにおいて意見の衝突が起こるようになる。(いまやるべき?その方法だとこんな問題があるよ。etc)その結果、イノベーションやプロセス刷新が促され、パフォーマンス向上へ繋がる。

心理的安全性は、チームや組織の学習や、イノベーション・プロセス刷新に寄与することで、最終的にパフォーマンス向上に繋がるということです。

「どうにかしてパフォーマンスを向上させていきたい」という場合には、心理的安全性向上を視野に入れてみるのも良さそうです。

ただ、「学習は、心理的安全性の状況に依らず、普段の業務の中で個人が各々見出していくべきもの」または「学習は、業務とは切り離してプライベートでするべきもの」という考えですと、あまりピンとこないかもしれません。

心理的安全性についてのよくある誤解

ここまで、「心理的安全性とは何か?」「どんな効果があるのか?」について触れてきましたが、その言葉が持つイメージからか、誤解されて広まってしまっているのも事実です。

ここでは念の為、よくありそうな誤解をいくつか紹介しておこうと思います。

誤解①:くだらない話もできて仲が良いから心理的安全性は高いよ!

話しやすい状態のように思われますので、良いチームなのは間違い無いでしょう。

そのチームの中で、「このタスクって本当に必要なんだっけ?」「この進め方が一番良いんだっけ?」「勉強会でこんなアイデアを知ったんだけど、試しに1~2週間試しにやってみない?失敗するかもだけど」的な会話を、変に思われる心配なく繰り広げられていたら、間違いなく心理的安全性の高いチームです。

逆に、雑談はしているし、チャットも和気あいあいとしているけど、上記のような話し合いができていなかったり、あえて議論を避けているようなふしがあるとすれば、心理的安全性は低い状態だと言えます。

誤解②:アイデアを募るとたくさん出てくるから心理的安全性は高いよ!(最終的な決定事項には納得していない人がいて、成果も出にくい状態)

こちらも、「そもそも発言や提案がされない状態」ではないので、良いチームではあるでしょう。

ただ、本当に心理的安全性が高いのであれば、「決定事項に対して、自分はまだこんなところがわかっていない」などの発言が出てくるようにも思えますので、納得していない人が多い状態なのであれば、やはり心理的安全性は低い状態だと言えるでしょう。

リスクの無い発言や提案ができるかどうかではなく、リスクのある行動を、心配することなくとれるかどうかがポイントです。

誤解③:いつも特定の人は臆することなく発言してくれているから心理的安全性は高いよ!

人によってはそんな人も当然いますが、それだけでは判断できません。

そもそも、そのチーム内の人であれば誰しもが、勇気なんて持たなくても行動できる状態が、心理的に安全な状態です。

ですので、一部の人が勇気を振り絞って行動してくれている状態は寧ろ、勇気を出す必要がある程度には、心理的な危険が潜んでいる状況なのでしょう。

誤解④:「なんでも話して良いよ」と言っているから心理的安全性は高いよ!

マネージャーからそのようにコミュニケーションを取ること自体は重要なことです。

が、それを言っている = 心理的安全性が高い という訳ではありません。

誤解についてパッと浮かぶところはこんな感じでしょうか。

そもそもなぜ誤解が広まってしまったのかについては、正確な情報は辿れていないので定かではないのですが、「安全」と「安心」の意味が日本では混同されてしまっているからではないか?という説があるようです。

そう考えると確かに誤解にも納得がいきますね。

もし、誤解が広まっている経緯について詳しい方がいましたら、是非コメントなどでお知らせいただけると大変うれしいです。

心理的安全性の4つの因子

この章では、今後の話のために、書籍で紹介されていた「心理的安全性の4つの因子」について、概要だけ触れておきたいと思います。

本当にさらっとだけ触れるので、詳しく知りたい方は書籍を参照していただくのが良いです。

書籍によると、日本においては、次の4つの因子が満たされているとき、心理的安全性が高いと感じられるとあります。

  • ① 話しやすさ因子
    • 話す、話を聞く、相づちを打つ、雑談するetc
  • ② 助け合い因子
    • 相談する、相談にのる、自分一人では対応できないと認める、チームの成果を考えるetc
  • ③ 挑戦因子
    • 挑戦する、機会を与える、新しいことをする、失敗を歓迎するetc
  • ④ 新奇歓迎因子
    • 個性を発揮する、強みに応じて役割を与える、違いをただ違いとして認めるetc

次の章では、それらの因子(と、因子に紐づく行動)を阻害してしまっている、よくありそうだなぁと思うパターンを紹介していきます。

本当であれば、「じゃあどんな言動が良いだろうか?その理由は?」まで書こうかと思っていたのですが、大長編になって大変なので、今回は割愛しています…

心理的安全性を阻害するBadパターン

「話しやすさ因子」を阻害すること

  • 相手の目を見て話をきかない。
  • 相手の話しに相づちを打たない。
  • 雑談しない。認めない。
  • 悪い報告があったとき、ミスを責める。
  • 課題に思っていることや問題を報告したとき、「じゃあ、◯◯さんやっといて」と戻ってくる。
  • 何かに付けてすぐ怒鳴る、大声を出す。
  • 提案時、資料の些細なミスをあげつらう。
  • 反対意見が出てきたとき、「いやそれは〜」「でもさぁ〜」とすぐに抵抗する。
  • わからないことを質問したとき「自分で考えた?」「わからないの?」「前も教えたよね?」と言う。
  • 会議で、ちょっとした思いつきが発言されたとき、上司やマネージャーから冷たくあしらわれる。

「自分の話に興味を持ってくれてないな〜」「忙しいんだろうな〜」と思わせてしまったら、当然「本当に重要なこと以外は話さなくていいかなぁ〜」と思ってしまいますよね。

また、報告した結果責められれば、例え本当に100%その部下のミスが原因だったとしても(実際にはそんなことはあり得ないと思いますが)、報告する = 自分にとって損 という構図を学習してしまいます。

課題の提案も同様です。良かれと思って発言や行動を起こしても、自分の負担が増えるだけで、更にはそこで失敗して責められでもしたら、発言せず静観しているのが一番得な行動になってしまいます。

重要なことは、業務に関してでも、業務と関係無いことでも、「話す」という行動を積極的に推奨すること、「行動」と「行動の内容」をしっかり分けてフィードバックすることでしょう。(発言してくれた行為そのものは、どのような内容であれ、歓迎したいことのはずです)

「助け合い因子」を阻害すること

  • 何か問題が起きたり、失敗したときに、「誰のせい?」と犯人探しをする。
  • 評価は全て減点主義。
  • 相談をするために、厳格なルールが定められているなど、相談に対するハードルが高い。
  • 相談を持ちかけられたとき、嫌な顔をしたり、時間が無いことを理由に断ったりする。
  • 与えられた仕事は◯◯という役割の人が責任を持って一人で遂行するべき、という風潮、仕組みにしてしまう。
  • 個人としての成果のみを重視して、チーム全体としての成果を考えない。

減点主義や、それに近い雰囲気が漂っていると、できるだけ減点される要素を減らそうと考えますよね。そうなれば当然、自分が組織から明確にアサインされた仕事以外に手を広げることは、純粋なリスクになります。

ちょっと困ってるから相談したいけど、そのためには何らかのルールに則って行う必要があったり、「相談は相手の時間を奪う行為である」という風潮になっていれば、その場合もやはり「仕方ない、みんなのことを思って、みんなに迷惑を掛けないために自分ひとりでなんとかするか…」と思ってしまいます。 相談のアクションに対する反応がネガティブだった場合も同様です。

また、組織として「◯◯(ある作業)は△△(役割名)が担うべし」という決まりも、それだけが表にでてしまうと、当然のことながらその枠内だけを努力しようとするでしょう。

「マネジメントコストを減らすこと」だけにフォーカスすれば、個人は決められた仕事だけをやる仕組みにした方が管理がしやすいのは間違い無いと思いますが、その管理をなんのためにするのか?そしてそれは果たしてマネジメントしていると言えるのか?を考えることが重要かもしれません。

「挑戦因子」を阻害すること

  • 何かアイデアを持ちかけたとき、「それ、本当にうまくいくの?効果あるの?」と問い返す。
  • 「これまでやったこと無いから」「今と違うから」という理由でNGを出す。
  • ちょっと非現実的のように思える提案に対して、即「いや、うちの会社(うちのチーム、いまの状況)では無理だよ、合わない」と返す。
  • 企画自体は会社に承認されたものだが、実際やってみて失敗したら、実行者の評価に影響が出る。
  • 極端に失敗を避けようとする。

そもそも新しいことにチャレンジしようとするとき、書籍やカンファレンス、ネットなどである程度の情報は仕入れることができますが、100%上手くいく保証なんてどこにもありません。

「上手くいくかもしれないし、失敗するかもしれない。」というのはある程度仕方の無いことですので、「本当に上手くいくか?」と問われれば「わからない」と言う他ありません。

完璧を求められるのであれば、やはりリスクを伴ったチャレンジは受け入れられないんだ…と学習していき、何も変えることのできない環境になっていくでしょう。

ここで重要なのは、短期ばかりに目を向けるのではなく、長期を見据えてある程度の失敗リスクは許容してでも成長していけるチーム・組織としての目標を業務として設定することと、仮に失敗したとしてもリスクを最小限に抑えられるよう、小さな挑戦を推奨することのように思います。

「新奇歓迎因子」を阻害すること

  • 強みや個性をいかすのではなく、決められたら役割のなかで当てはめる
  • 同じ考えの人だけでまとめる。そのような人選をする。(特に経営陣でそのような状態はよろしく無いようです)
  • 人を、一律に扱うマネジメントをする。
  • 採用において、意識して多様性を取り込もうとしない。

VUCAの時代(変動が激しく、不確実性が高く、複雑で、曖昧な時代)に、チームや組織として競争力を保ち続けるためには、個々の多様性を尊重して強みを掛け算し、それを全体として一つの方向にマネジメントしていく必要があるとのことです。

ですが、「◯◯という役割であれば、全員が同じようにこの作業をするべし」とされてしまうと、弱みをカバーしあいながら、強みを活かすことができません。

また、組織のほとんどが同質で構成されていると、異質な価値観の人は自分の声に重要性を感じなくなり、組織に所属している感覚も薄れるそうです。

チームや組織としては、同質でない人も声をあげやすくなるよう配慮することと、意識的に多様性を取り入れていくこと、そして、そもそものところで、個々の価値観をお互いが知ろうとすること*6から始める必要があるのかもしれません。

おわり

以上となりますが、「それって違うのでは?」というご指摘や、「こんな言動もあるよね〜」などあれば、ぜひお知らせいただけると助かります。

今回は、心理的安全性そのものと、よくありそうなBadパターンのみの紹介でしたが、「心理的安全性のつくりかた」では、4つの因子の詳細な解説から、「心理的安全性を高めるためにはどのようなリーダーシップが求められるのか?」「行動分析学にそって、いかにして心理的安全性を高めていくか?」などがわかりやすく書かれています。

もし、この記事を読んでちょっとでも興味が湧いた方は、ブログ末に書籍へのリンクがあるので、購入して読んでみても良いかもしれません。

比較的読みやすい文体と、内容もわかりやすく説明されているので、早いひとなら2~3日で読めると思います。(僕は遅いので2週間くらいかかりましたが…)

…と、あまり「ユニファ」要素がほぼ無い記事でしたが、楽しんでいただけたら幸いです。

そして、共に心理的安全性の高いチーム・組織を作ろうという熱い思いのある方は、是非一緒に働きましょう!!!

それではまた次回。

unifa-e.com

*1:https://www.amazon.co.jp/dp/4820728245www.amazon.co.jp

*2:

*3: speakerdeck.com

*4:https://web.mit.edu/curhan/www/docs/Articles/15341_Readings/Group_Performance/Edmondson%20Psychological%20safety.pdf

*5:心理的安全性のつくりかた p22

*6:チーム内でお互いの価値観を知っていく方法としては、アジャイルサムライで紹介されているドラッカー風エクササイズ(リンクは別のブログ)がおすすめです。社内の方であれば渡部までご相談いただければ嬉々としてファシリに伺います!tech.pepabo.com

ユニファのエンジニアの業務領域とは?

こんにちは。 ユニファのエンジニアマネージャーの田渕です。

気づけば今年も、残り二ヶ月になってしまいました! コロナの影響などもあり、ハロウィンも例年ほどにお祭り騒ぎにはならなかったので、落ち始めた気温と乾燥した空気で季節を感じています。。。

各種媒体や弊社コーポレートサイトでも掲載しているように、現在ユニファでは技術職を盛大に募集しています! 過去にも何度か採用関連のお話を書いたことがありますが、今回は「ユニファのサービス開発のエンジニアって何してるの?」の最新状況を、これまでに掲載された記事の内容と合わせて書いてみたいと思います。

参考:過去の採用関連記事 tech.unifa-e.com

一口に「サーバーサイドエンジニア」と言っても色々ある

私自身がサーバーサイドエンジニアなので、差し当たりサーバーサイドエンジニアを例にとってお話を進めます。 外部コミュニティに参加したり、あるいは同業他社に知り合い/友人が居るエンジニアの方なら、一度は感じたことがあるかもしれません。

「同じサーバーサイドエンジニアでも、会社によって仕事の内容結構違うな。」

そうなんです。 一口に「サーバーサイドエンジニア」と言っても、その仕事内容や仕事の範囲は会社規模や扱う製品、サービスによってまちまちです。 「プログラムを書くこと」が役割のケースもあれば、「要件をまとめること」「顧客と話をすること」とか「インフラ構成を考えること」「モバイルのアプリを書くこと」までもその仕事の範囲に含んでいるケースもあります。 これはエンジニアに限った話ではなく、どの職種に於いても言える話だと思います。

そしてそのことが、時々起こる「転職者と会社のミスマッチ」の原因にもなります。 それ故に、ユニファの採用活動ではそのミスマッチを防ぐため、極力応募者の方と面接の段階で業務内容や範囲、期待する役割のイメージ合わせをさせて頂くようにしています。

ユニファのエンジニアの業務範囲

かつて(と言っても5年前。。。)は正社員エンジニアが片手で数えられるほどしかいなかった弊社ですが、今では海外メンバーも合わせ多数のメンバーが参画してくれています。 昔は要件の取りまとめなども含めてエンジニアが広くやっていましたが、今はプロダクトマネージャーやディレクターが居るため、その部分はそちらのメンバーにお任せするなど、役割も少しずつ変わってきています。 そんな中で、現在のユニファのエンジニアの業務範囲ってどんな感じなんだろう?と言うことを、現時点の情報として書いてみたいと思います。

サーバーサイドエンジニア

要件はPdM、ディレクターの方々がまとめてくださるため、基本的にはその内容に沿って開発を行っていく形になります。 また、画面設計/デザインについては、必要と判断したケースではデザイナーさんに作って頂いています。 要件決めの際にはもちろん技術的な実現性の考慮も必要となってくるため、要件検討段階でなんらかの形で検討に加わっています。

前回、赤沼がご紹介した午睡チェックのケースでは、大凡の要求定義の段階でシステム的な様々な課題(5分に一回一斉にデータが飛んでくるなど)が分かってきたため、早い段階からモバイルエンジニア、サーバーサイドエンジニア、インフラエンジニアが協力してアーキテクチャ設計を行っていました。 その後、運用が始まってからも、少しずつ改良を重ね現在の構成を作っています。

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大きな会社ですと、各社員の役割分担がかなり細分化されているため、例えばサーバーサイドのエンジニアが一切インフラの設計には携わらないケースもあります。 一方、弊社では技術検討段階でサーバーサイドエンジニアが実際にAWSの環境でテスト用の構成を作って試してみたり、「この仕組み使いたいんだけど」とインフラエンジニアに持ち込んで相談したりと、インフラ構築面にも比較的入り込んだ形で開発を進めています。

モバイルエンジニア

要件やデザインに関してはサーバーサイドエンジニアの項目で記載した通りです。 同様に、要件検討段階でももちろん検討に加わります。 モバイルエンジニアの提案により要件が大きく変わることもあり、「ただ言われたものを作る」と言う立場ではありません。 提供しているサービスの性質上、モバイルアプリは実際に保育士さんや保護者の方が一番目にする機会が多くなります。 その使い勝手や品質によって大きく利用者の満足度が変わるため、とても重要な役割をになっています。

モバイルのアプリはiOS/Androidでそれぞれにデザインのガイドラインがあり、それが各OSのバージョンアップなどに伴い少しずつ変わっていくなど、Webとは違った状況もあります。 また、それぞれに独特の「セオリー」や「トレンド」が存在し、それに追従した形での開発が求められます。 そのため、現在弊社ではモバイルのエンジニアが主導しモバイルアプリのデザインのガイドラインの輪読会を開催しています。 これを行うことで、企画や仕様検討段階で皆が想像するアプリや各種デザインのイメージを少しでも近くしようとしています。

インフラエンジニア

弊社はAWSを利用しているため、主としてAWS内の環境構築/管理を行っています。 前述した通り、サーバーサイドやモバイルのエンジニアから「この仕組み使いたい」と持ち込まれることも多々あるので、それらの相談を受け付けつつ、最終的な構成をどうするのかと言ったあたりを決めていきます。 ログ管理や監視周り、バックアップの計画/設定など、信頼されるシステム運用に欠かすことの出来ない大切な領域について担ってもらっています。 Terraformを利用した環境構築の自動化などにも取り組んでいます。 tech.unifa-e.com 提供するサービスが増えていくに連れて、インフラエンジニアが管理するサーバーが増えてきたため、現在はサーバーサイドエンジニアと一部業務の分担を計画しているところです。

でも、棲み分けは絶対ではない。

と言う感じで、ここまで長々書いた通り、各職種ごとに一応の棲み分けは存在します。 ただ、この棲み分けも、絶対ではありません。 どう言うことかと言えば、自分の主たる職種に近い領域については「はみ出して」仕事をすることが多々あります。 会社によってはサーバーサイドエンジニアが本番のインフラ設定を直接変更するなんてことは許されないケースもありますが、そう言うことも実施しています。 また、現在は募集条件の都合上「サーバーサイドエンジニア」「iOSエンジニア」「Andoroidエンジニア」と言う職種で募集をしていますが、「サーバーサイドエンジニアだからモバイルのコードを書いてはいけない」と言うことも実はありません。 ですので、募集要項職種にぴったりとハマらないケースであっても、十分にご活躍頂ける可能性があります。

もちろん、その時の開発計画などの兼ね合いもあるため、必ずしも希望通りのことが出来る訳ではありません。 ですが、状況が許す限りはご本人の志望を汲んだ形でお仕事がお願い出来るように考えています。

We are hiring!!!

そんな感じで、ユニファでは現在技術職を絶賛募集中です! 少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひ一歩踏み出してみてください! unifa-e.com